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SalesZine Day(セールスジン・デイ)とは、テクノロジーで営業組織を支援するウェブマガジン「SalesZine」が主催するイベントです。 丸1日を通してSales Techのトレンドや最新事例を効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

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SalesZine Day 2026 Winter

2026年1月27日(火)13時~18時40分

「仮説思考」を営業組織にインストールせよ!

AIという「知能」に、人間の「志」を宿せ──AI時代の「仮説提案営業」メソッドを城野えん氏に聞く

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仮説はAIに「丸投げ」するな 15分で「刺さる提案」を作るための3つのステップ

──城野さんが仮説提案づくりにAIを活用される場合、具体的にどのような手順を踏んでいるのでしょうか。

私が思考を拡張させるためにAIを使う際は、この3つのステップを踏んでいます。

  • STEP 1:AIに「事実」だけを並べさせる

まず「リサーチ」のフェーズでは、AIに「業界・企業・部門・個人」の4つの切り口で、客観的な事実だけを整理させます。ここでのコツは、AIに解釈や仮説を求めず、材料を揃えることに徹することです。

  • STEP 2:人間が「提案の軸」をひとつに決める

AIが集めた情報を見て、自分が「どの課題にフォーカスして提案したいか」という軸を決めます。AIに選ばせるのではなく、自らが主導権を握る。これが最大のポイントです。

  • STEP 3:AIに5回「揺さぶって」もらう

軸が決まったら、AIにこう聞きます。「私はこの課題に対し、こう提案したい。どう思う?」と。そこでAIから返ってくるフィードバックに対し、自分の考えをさらにぶつけていく。これを5回ほど繰り返すことで、提案は徐々に尖り、そのお客様ならではのシナリオへと育っていきます。

──なるほど。この手順なら、短時間で質の高いベースが作れそうです。

補足として、私は音声入力で、AIと喋りながら壁打ちを行っています。文字入力だと「どう書くか」というクッションが挟まりますが、声なら脳内で思いついた仮説をそのままぶつけられるからです。

するとAIも「その提案じゃ顧客を説得できないよ」と、上司役になって返答してくれますし、顧客役になってもらえば商談ロープレまで完結できます。こうしてシナリオを磨けば、現場でのカウンタートークも自然と準備できてしまいます。

営業の本質は「志」に宿る──AIが踏み込めない領域

──AIを使って誰でも質の高い準備ができる時代、最後に差がつく「営業の真価」はどこにあると考えますか。

これが今日私のいちばん伝えたいことですが、「営業としての“志”を持つこと」。これに尽きると思っています。

昨今、「リサーチや準備はAIに任せて、営業は顧客との対話時間をもっと増やすべきだ。それが営業の価値だ」という声をよく聞きます。もちろんそれも大切ですが、営業パーソンの価値は、単にお客様と接点を持つこと、電話や対面でコミュニケーションを取ることだけではありません。

もっと手前の、思考の根幹にある「志」──つまり、「お客様のこの課題を、どうしても解決したい。そのために自分がいるんだ」という信念を持って提案に向き合う姿勢こそが、AI時代に問われていると思うのです。

──その「志」を持っているかどうかが、AIとの付き合い方そのものを変えてしまうということでしょうか。

そうです。たしかにAIは驚くほど便利で、人間を凌駕する高い知能を持っています。しかし、AIはあくまで「事実の整理」や「壁打ち相手」に徹する存在。AIに唯一できないことが「志を持つこと」なんです。

もし、営業が志を持たないままAIを使えば、提示されたそれらしい回答を「これでいいじゃん」と鵜呑みにしてしまうでしょう。それでは、単に「AIが出した答えを運ぶ人」に成り下がってしまいます。

志があるからこそ、AIの情報に対しても「いや、これでは顧客の心は動かない」「この企業にとっての正解はこれじゃない」と、自らの意図を持って取捨選択ができるようになります。

「お客様にこの気づきを持ち帰ってほしい」「こういう流れで商談を進めたい」──こうした明確な意図をAIにぶつけ、対話を重ねる。そのプロセスを経て初めて、そのお客様ならではの状況と、営業自身の志が重なり合った「血の通った提案」が生まれるのです。

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AIは営業を「自走」させる。マネージャーの仕事はどう変わるのか?

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この記事の著者

SalesZine編集部 宮地真里衣(セールスジンヘンシュウブ ミヤジマリイ)

2018年に中央大学を卒業後、1年半営業職として従事。2019年秋に編集職へ転身し、広告編集プロダクションにてビジネス系ウェブメディア、ファッション誌、週刊誌などの記事広告や販促物の企画・編集に携わる。2022年11月~翔泳社 SalesZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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