総合人材サービスのマンパワーグループは、企業で働く経営者、人事担当者、従業員を対象に「上司・部下の関係構築」に関するアンケート調査(有効回答:307件)を実施し、その結果を発表した。
1.上司との関係は部下の離職理由にも影響、約7割が認識
図1:「上司との関係」離職理由への影響度(択一)
上司との関係が離職理由にどの程度影響するかを質問したところ、人事・経営層の約7割が「影響している」「ある程度影響している」と回答した。上司・部下の関係性は、個人の問題にとどまらず、組織の人材定着やパフォーマンスにも関わる重要な経営テーマであることがわかった。
2.上司・部下の関係性に課題を感じている人事・経営者は、約8割
図2:上司・部下の関係性に対する課題感:会社としての認識(択一)
上司と部下の関係性に対する課題感に関して、人事・経営者のうち「課題を感じている」(37%)、「ある程度感じている」(48%)となり、合わせて約8割が課題を認識している結果となった。
実際に、関係性の課題は業務運営や人材定着にも影響しており、次のようなコメントが寄せられた。
- 部下とのコミュニケーションの質と量が不足していることで、期待値の共有が不十分となり、業務の解釈違いや優先度のズレが発生しています。(従業員300名以下/サービス)
- 同じ部門の管理職と部下との間で将来のキャリアに関するミスコミュニケーションがあり、退職に至った事例があります。(従業員301~1000名/商社・流通)
3.上司は部下を信頼しているが、部下の3人にひとりは上司を信頼していない結果に
図3:上司と部下それぞれに対する信頼度(択一)
「信頼度」について見ると、上司の86%が部下へ「総じて信頼している」「ある程度信頼している」と回答した。一方で、部下の36%は上司を「あまり信頼していない」「信頼していない」と回答しており、上司が認識している関係性と部下の実感には差があることが明らかになった。
【調査概要】
調査主体:マンパワーグループ
調査期間:2025年11月28日~12月11日
調査方法:ウェブアンケート(調査委託:ProFuture)
有効回答:307件
調査対象:企業で働いている経営者、人事担当者、従業員
企業規模:1,001名以上28%、301~1,000名27%、300名以下45%
業種:メーカー46%、非メーカー54%
役割:経営層15%、人事52%、その他部門33%
立場:上司(部下あり)58%、部下(非管理職)40%、部下のいない管理職3%
