SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

SalesZine Day(セールスジン・デイ)とは、テクノロジーで営業組織を支援するウェブマガジン「SalesZine」が主催するイベントです。 丸1日を通してSales Techのトレンドや最新事例を効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

  • 前回のSalesZine Dayのセッションの様子をレポート記事でお読みいただけます。

  • 過去開催時のイベントテーマをまとめてご覧いただけます。

直近開催のイベントはこちら!

SalesZine & Beyond 2025

2025年10月23日(木)12:30~17:45

新たな顧客深耕モデル 「富士通アカウントバディ」の挑戦

試行錯誤を楽しみ価値を提供する組織へ 顧客の「真の経営課題」をチームで引き出す

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
  • hatena

 顧客のニーズが多様化する現代において、企業は営業活動の属人化や新規開拓の難しさに直面しています。こうした壁を打破するべく、富士通は「アカウント・ベースド・セリング(ABS)」に注力し、デジタルを活用した営業変革を進めています。最終回となる今回は、富士通が進める新たな顧客深耕モデル「富士通アカウントバディ」について、取り組みの現在地と今後のビジョンをうかがいました。

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
  • hatena

再現性と個別最適化を両立する新たなセールスモデルへ

──これまで全3回にわたり、富士通のデジタルセールスが進める「富士通アカウントバディ」という新たな顧客深耕モデルについて話をうかがってきました。改めて、この挑戦の現在地と目指すゴールを教えてください。

 「富士通アカウントバディ」は、今まさに試行錯誤を続けている段階で、まだトライアルの延長線上にあり、これまでお話ししてきましたOneCRMやアカウントプランニングといった一連のプロセスが統合されて、真の「富士通アカウントバディ」となります。

 この挑戦を継続し、フィールドセールスと共創するデジタルセールスを確立し、最終的には、フィールドセールスやSEも含む富士通の新しいセールスモデルそのものを確立したいと考えています。

富士通株式会社 カスタマーグロース戦略室 Digital Sales Division Executive Director  南 陽子氏

重松 一部のアカウントチームでは、すでに「富士通アカウントバディ」という新たなモデルを実運用に移行しつつあります。将来的には、このモデルをブラッシュアップして富士通の新規開拓の「型」をつくり、再現性を持ったうえで、顧客ごとに最適化された提案活動ができることを目指しています。

 そして、この「型」をより多くのアカウントチームに展開し、その先にはグローバル展開も視野に入れています。長期的・戦略的な視点で、顧客と一緒にビジネスを創出していくことが目標です。

──「富士通アカウントバディ」の構築を進めるなかで、新たな課題も見えてきたかと思います。現在はどのような課題に取り組んでいますか?

重松 まだまだ見えない部分が多く、KGI/KPIの設定、デジタルセールスの役割の範囲など、さまざまな課題に直面しています。

 とくに難しさを感じているのは、フィールドセールスとの連携です。現在、デジタルセールスが創出した商談に加え、フィールドセールスが創出した商談の一部でも、停滞する商談についてデジタルセールスが再掘り起こしを行っています。しかし、過去にフィールドセールスが対応していた案件なので、その経緯や停滞理由をデジタルセールスが深くキャッチアップする必要があり、そこにかなりのコミュニケーションコストがかかることが大きな課題です。

 こうした課題はデジタルセールスメンバーとの1on1で吸い上げています。「黄色信号をあげよう」を合言葉に現場の声を集めて、個々の課題に留めず、チームで課題解決していくように動いています。

 2026年度の戦略を考えるなかでも、デジタルセールスとフィールドセールスの役割分担は大きな課題のひとつです。「富士通アカウントバディ」の理念には共感を得られていますが、適切なリソース配分など、まだ考えるべき課題はたくさんありますね。

次のページ
「真の経営課題」を引き出し、停滞商談を前に進める

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
  • hatena
新たな顧客深耕モデル 「富士通アカウントバディ」の挑戦連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

SalesZine編集部 高橋愛里(セールスジンヘンシュウブ タカハシアイリ)

1992年生まれ。新卒で総合情報サービス企業に入社し、求人広告の制作に携わる。2023年翔泳社入社。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
  • hatena
SalesZine(セールスジン)
https://saleszine.jp/article/detail/7607 2025/10/15 07:00

Special Contents

AD

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング

年間スポンサー

AD