primeNumberは、データに基づく意思決定を支援するエージェント型AIソリューション「primeBusinessAgent」をリリースした。
本ソリューションは、主にDXの推進やAI活用に課題を抱える顧客を対象としている。第一弾として、事業の収益性向上に直結するセールス領域向けの「primeSalesAgent」と、マーケティング領域向けの「primeMarketingAgent」の提供を開始する。

提供開始の背景
ChatGPTをはじめとするAIの普及により、企業規模を問わずAIの利活用ニーズが拡大している。一方で、企業がAI活用の成果を手にするには、社内のデータが利用できる状態にない「データの壁」、データやAIを活用できる人材がいない「人材・スキルの壁」、データを適切に運用できる環境がない「実行・文化形成の壁」という3つの壁が存在する。
また、AIをビジネスに活用するためには、AIの元となるデータが整備されていることが必要不可欠である。PwC Japanの調査(※)によると、生成AI導入企業の中で期待していた効果よりも下回ったと回答した企業の3割が、その理由はデータの品質に問題があったと回答している。
データとAIの活用に対して課題を持つ企業に対して、2,500社以上にサービスを提供してきたprimeNumberは、これらの課題を解決するため、意思決定支援型AI primeBusinessAgentのリリースに至った。
primeBusinessAgentでは、従来までデータ活用に必要だったデータ基盤の構築をprimeNumberが担うことで、自社でデータ基盤を持つことなくデータ活用が可能になる。
また、基幹系業務や会計、人事、決済、RevOpsなどさまざまなビジネス領域に対応しているprimeNumberのクラウドETL「TROCCO」を活用することで、顧客がすでに利用しているCRMやSFAを始めとするサービスのデータを取り込み、AIで利用できる環境をつくる。
※『生成AIに関する実態調査2024』PwC Japan
機能概要
primeSalesAgent
営業組織において優秀な人材のナレッジが共有されにくいという課題を解決し、特定の人材に依存する組織を脱却してチームでビジネスの成果を出すためのソリューション。営業組織の商談すべてをAIが分析、担当者それぞれに的確なフィードバックを提供する。
【主な機能】
- 商談のスコアリング:AIがCRM/SFAの各種入力値(定量)、商談議事録(定性)、過去の商談傾向を統合的に分析し、商談をスコアリング。受注確度や提案精度を向上させる次の一手を自動で推奨する。
- 営業社員の育成(AI営業コーチ):各種の営業活動を、トップセールスを基準にして評価・フィードバックする。データドリブンな組織成長を促進する。
primeMarketingAgent
企業のマーケティング活動において、再現性のある受注マーケティング組織の実現を支援するソリューション。企業内でサイロ化したデータを統合し、マーケティングの費用対効果をワンストップで可視化、戦略的なマーケティング投資を支援する。
【主な機能】
- マーケティングROI分析:マーケティング領域のMAツール、営業領域のSFA/CRMのデータを統合し、マーケティングROIを可視化する。
- 名寄せ:セグメント分析に必要な属性データの表記揺れをAIが吸収し、正しい分析を補助する。たとえば、「役職」「職種」など会社によって呼称が多く存在するものを対象にする。
