組織のエンゲージメントとウェルビーイングの課題解決を支援するMelonは、シリーズAラウンドとして第三者割当増資等により、本ラウンドの調達額が約1.7億円の資金調達を実施した。今回の調達により同社の累計資金調達額は約4.5億円となった。

背景
近年、個人のセルフケア意識やメンタルケアニーズが高まるとともに、セルフケア市場は急速に拡大している。こうした流れの中で、企業の人的資本投資や、従業員のウェルビーイングへの関心も一層高まりを見せている。Melonは、マインドフルネスを中心としたセルフマネジメント支援を通じて、法人・個人の双方に対し、課題特定から研修、行動変容の支援、効果検証に至るまで、心身の健康づくりを一貫してサポートしてきた。同社は今回の資金調達を機に、サービスのさらなる拡充と事業成長の加速を図る。
資金調達の概要
調達ラウンド
シリーズAラウンド
引受先
- 東京ウェルネスインパクトファンド
- SMBCベンチャーキャピタル
- アイテック阪急阪神イノベーション投資事業有限責任組合
- 複数の個人投資家
資金使途
今回調達した資金は、次の用途に活用する予定である。
- マネジメント層などの採用強化
- 営業・マーケティング活動の拡充
- 事業基盤の強化
Melon 代表取締役 橋本大佑氏のコメント
この度は、東京ウェルネスインパクトファンド様、SMBCベンチャーキャピタル様をはじめとした投資家の皆様から多大なるご支援をいただき、心より感謝申し上げます。今回の資金調達により、私たちが目指す「誰もが内面のスキルを身につけることができる世界」の実現に向けて大きく前進することができます。投資家の皆様からいただいた期待にお応えできるよう、チーム一丸となって事業成長に邁進してまいります。
投資家からのコメント
東京ウェルネスインパクト投資事業有限責任組合 相川浩氏
株式会社Melonは、ウェルビーイング実現の鍵を個人のセルフケアに置き、企業を重要な伴走者として位置づけるという、極めて本質的なアプローチを推進されています。
個人の変革が組織の活性化をもたらし、ひいては社会全体の変革を促すという貴社のビジョンに、私たちも深く共感しております。「社会全体の幸福度向上」と「経済成長」という二つの成果を両立させる貴社の取り組みは、インパクト投資を推進する私たちの戦略とも深く合致するものです。
今後、個人のセルフケアという文化を定着させ、人々の心を支える「社会インフラ」へと発展していく貴社の壮大なチャレンジに、心より期待しております。
SMBCベンチャーキャピタル 投資営業第一部 次長 今枝秀彬氏のコメント
離職率などの組織課題に取り組むプロセスの一つとして、組織のヘルススコアの可視化が徐々に浸透してきたとは思います。一方で「見える」だけでは不十分ではないか、と思っていました。また、所謂「組織課題解決」において、組織が対応できることももちろんあるものの、働いている個人がどこかに置き去りにされているように感じていました。Melonが提供している組織課題へのアプローチは、マインドフルネスに基づいた法人向けの研修パッケージですが、そのターゲットは、そこで働く従業員の方々個人であり、上記の通り私個人が感じていた違和感を解かすものでした。一人でも多くの働く個人が、Melonの研修を受けたり、オンラインプログラムを生活に取り入れたりすることで、自分の頭の中のモヤモヤをすっきりさせて、パフォーマンスの向上を図れるように、Melonのご支援を通じて貢献していきたいと思っています。
