CSが「第2の営業部隊」と化していないか
営業の皆さんにとって「カスタマーサクセス(CS)は売上拡大にどう寄与しているのか?」はもっとも関心の高いテーマのひとつです。CS活動を通じて製品活用が進んだ顧客から、アップセル/クロスセルの機会が生まれる――。そう聞いたことがある人も多いでしょう。
しかし現実には、次のような課題が起こっています。
- CSの役割が不明確で「何をしている組織かわからない」ととらえられてしまう
- 利活用が進んでいない顧客に無理やりCSQL(※)をつくり、営業へ渡してしまう
- 結果として、CSが「第2の営業部隊」と化し、責務が重複する
※CSQL(Customer Success Qualified Lead):カスタマーサクセス部門が発掘した、営業案件の見込み客。既存顧客の利用状況や成功体験をもとに、「この顧客は新しい製品や追加サービスに興味・ニーズがある」と判断し、営業に引き渡すリードのことを指す。