ワンダフルフライは、AIによる自動分析・営業支援機能を備えたCRMシステム「ProSales(プロセールス)」を正式リリースした。
本システムは、これまでパッケージ製品として提供してきたCRMを、SaaS版として再構築した営業支援プラットフォームであり、営業活動の可視化・チーム連携強化・顧客関係深化を目的に開発されている。
リリースの背景
企業では、従来型CRMが導入されていても、現場で十分に活用されていないケースが少なくない。営業部門からは、次のような現場の声がよくある。
- 営業担当が入力しない・入力が後回しになる:外出やウェブ商談で一日が終わり、帰社後にまとめてCRM入力しようとするが、疲れて後回しに。結果として記憶ベースの入力が増え、データが不完全・不正確になる。
- 上司の案件フォローが個々の属人的な運用に依存しており、抜け漏れが発生しやすい:「あの案件どうなってる?」「すみません、フォローを忘れていました…」という状況が頻発。商談管理が個人のメモアプリ・紙のノートに散在し、重要なタイミングを逃すことも。
- 経営層が営業状況をリアルタイムで把握できない:担当者ごとの活動量・進捗が見えず、会議で初めて把握するという後追い管理になりがち。正確な売上予測や優先順位付けが難しく、チーム運営にも支障が出る。
- 報告資料の作成に時間が奪われ、営業時間が圧縮される:週次・月次レポートの作成に時間がかかり、「資料作りのために働いているような気がする」と感じる営業担当も多い。 本来の営業活動に充てる時間が削られ、現場の負担になっている。
こうした問題は、「入力が面倒」「管理が大変」といった現場の負担を増やし、CRMが十分に活用されない原因となっていた。
そこでワンダフルフライは、AIによる自動分析・営業支援機能を備えたCRMシステムProSalesのリリースに至った。
概要
ProSalesは、AIエージェント機能を中核に据えたCRMシステム。AIによる自動記録・自動分析で営業担当の入力負担を減らし、データが蓄積され、管理が回る状態を可能にする。さらにAIが商談履歴や重要ポイントを分析し、上司に代わって適切なアドバイスを行うことで、上司のフォロー業務の負担も軽減する。
主なビジネス課題への解決ポイント
- 営業活動の見える化不足:ダッシュボードで活動状況をリアルタイム可視化し、判断がスピーディーにする。
- 顧客情報の分散管理:顧客データを一元管理し、チームで共有しやすい環境を構築する。
- 商談進捗の属人化・フォローの抜け漏れ:パイプライン管理とAIエージェントのアドバイスにより、上司のフォロー業務の負担を軽減し、抜け漏れを防止する。
- レポート作成の負担:AIが自動でレポートを生成し、作業時間を最大90%削減する。
主な特徴
AIエージェント機能
- 自動レポート生成:週次・月次レポートをAIが自動作成
- 接触前支援:顧客の業界ニュースや過去履歴からもっとも適したアプローチを提案
- 自然言語入力:AIチャットでの会話から接触履歴を自動登録
- データエンリッチメント:公開データ・名刺情報を自動補完
可視化・分析機能
- 営業KPIダッシュボード:リアルタイムKPI表示、営業成績の可視化、自動更新機能
- 商談パイプライン・成約率推移:成約率推移、ステージ別分析、パイプライン価値分析、月次成約率分析
- 接触履歴統計・会議効果分析:接触頻度分析、接触方法別統計、会議効果測定、ROI分析
- トレンド・予測分析:時系列トレンド分析、売上予測、季節性分析、四半期予測
セキュリティと信頼性
- 2段階認証とデータ暗号化:TOTP認証、メール認証、SMS認証の対応、アカウントロック機能、AES-256暗号化、TLS1.3通信保護
- 役職別アクセス制御:3階層の権限管理(Admin、Manager、Sales)、階層的データアクセス:機能別アクセス制御、最小権限の原則
- 操作監査ログ:操作の記録セキュリティ情報の記録、2FA監査ログ、ログエクスポート
導入効果(試験導入企業での実績)
- 営業効率:+30%以上
- 成約率:+20%以上
- レポート作成時間:−90%短縮
- 顧客満足度:+25%向上
AIが営業データを自動解析し、チーム全体の行動を見える化することで、個人・組織の両面で生産性を向上することが確認されている。
