小さいながらも前向きな雰囲気に包まれていた
AppExchangeコミュニティ
――セールスフォース・ドットコムとパートナーになったきっかけについて教えてください。
事業をスタートした2011年は1年間ずっと開発をしていました。実は最初はAWS版を出そうと思っていたのですが、Salesforceで営業を学ぶうちに、今後セールスのプロセスにおいても重要なドキュメントのやりとりがクラウド上で行われていくだろうと感じたのです。そこで、Salesforce上で動くサービスとして提供できないかと、直接訪問し「パートナーとしてビジネスをしたいです」と伝えました。セールスフォース・ドットコムもAppExchangeの拡大期にあって割とスムーズに協業が始まりました。
――上家さんから見て同社が提供するエコシステムはどう変化してきたように見えますか。
2011年ごろ、同社の主催するイベントに参加し、日本全国いろいろなところへ行きました。当時のコミュニティは小さく、SalesforceユーザーもAppExchangeのことをまだ知らなかったり、「Salesforceとは何か」という来場者もいたりしました。
AppExchangeパートナーのブースに来る人は多くはなく、小さなブースにひとりずつ立っていたのですが「これからだよね」という前向きな雰囲気がそこにはありました。お手洗いに立っている間に、別の人が代わりにサービスを説明してくれることもあって、本当に家族みたいな雰囲気でした。チームスピリットさんや、UPWARDさんともそのころに出会っています。最初はとても小さなコミュニティでしたが、この5年ぐらいで一気に大きくなり、Dreamforceに参加したときはその拡大を、身を持って感じました。その盛り上がりが、我々パートナーにもきちんと循環してきています。