AI活用学習プラットフォーム「UMU(ユーム)」を展開するユームテクノロジージャパンは、AIを活用した管理職向け対話トレーニングパートナー「AI マネジメント Dojo」の提供を開始することを発表した。

サービス開発の背景
人的資本経営への注目が集まる中、組織の成長を左右する管理職のマネジメント能力、とくに部下の状況に合わせた対話を主導するスキルが、これまで以上に重要視されている。しかし、マネジメント研修や新人管理職研修を実施しているにもかかわらず、「適切なフィードバックの手法が不明確」「対話の型が定着していない」といった課題がある。
この背景には、従来のマネジメント研修プログラムが抱える構造的な限界がある。研修の多くは、インプット中心の座学やその場限りのロールプレイングにとどまり、複雑な人間関係が絡む現場での実践は個人のスキルに依存していた。さらに、プレイングマネージャーとして多忙な管理職にとって、自身の課題に直結しない一律の研修は時間的な負担があり、形骸化しやすい傾向があった。
こうした実践演習の不足とマネジメントの属人化は、部下の成長や心身の健康が上司の資質にゆだねられる「上司ガチャ」を招き、モチベーションの低下やメンタル不調、さらには早期離職といった組織のリスクに直結する。
ユームテクノロジージャパンはこれらの課題を解決するため、実際のマネジメント現場に臨む前に、安全な環境で自身の課題に合わせた演習を繰り返し、対話スキルを習得できるAI マネジメント Dojoの開発に至った。
サービスの概要と期待できる導入効果
管理職向け対話トレーニングパートナー AI マネジメント Dojoは、AI部下とのロールプレイングを通じて、管理職に必要な対話の型を習得し、確実な行動変容を促すマネジメントシミュレーションツール。その特徴は次のとおり。
さまざまなタイプのAI部下との対話演習で人的リスクを低減
画面イメージ:シナリオと対話演習
AIで再現された、性格や能力などペルソナの異なる部下と、業務で頻繁に発生する30通り以上の想定シーンで対話演習を行うことができる。「意欲は高いが空回りしている」「能力は高いがメンバーと壁を作っている」といったAI部下に対し、安全な環境で繰りし対話の試行錯誤を行うことができる。これにより、実際の部下を相手にした際の失敗による信頼関係の毀損や離職リスクを未然に防ぎ、現場で実践できる対話スキルを養う。
国際基準に基づいた対話スキルの分析と個別最適学習
組織開発コンサルティング企業であるDevelopment Dimensions International(DDI)やKorn Ferryといった国際的なリーダーシップ基準に準拠したフレームワークを用いて、AIが対話演習の内容を分析し、フィードバックする。さらに、抽出された個人の弱点に対し、AIが次に必要な学習を提案する。この個別最適化された学習サイクルにより、一律のマネジメント研修では難しかった確実なスキル習得と行動変容を可能にし、属人的になりがちなマネジメントの型を組織全体で標準化する。
分析レポートによる意思決定支援とリーダー育成の効率化
画面イメージ:分析レポート
対話演習履歴から、対話後の部下の離職リスクや生産性の変化をAIが予測し、レポートで可視化する。自らの言動が組織にもたらす結果を事前にイメージできるようになることで、現場での戦略的な判断を支援する。また、これまで一部の管理職に限定されがちだったコーチングやアセスメントの機会を、AIの活用によってすべての管理職に提供できるようになる。これにより、品質のある演習機会を均等に提供し、組織全体のリーダーシップの質を効率的に向上させる。
ユームテクノロジージャパン 生成AIエバンジェリスト 沖本拓也氏のコメント
管理職に就いた途端、その人の役割は「自ら成果を出すこと」から、「人を通じて成果を出すこと」へと変化します。その成否を分けるのは、日々の対話の質に他なりません。しかし、これまで部下との対話を練習する場は実際の現場しか存在せず、試行錯誤の過程で生じる失敗によって、部下が犠牲になる場面が少なくありませんでした。
「AI マネジメント Dojo」は、管理職に安全な試行錯誤の場を提供し、知識としてのマネジメントを実践的な対話スキルへと昇華させます。私たちは、あらゆる組織においてリーダーシップの質が底上げされ、部下が上司の個々のスキルに左右されることなく、健やかに成長できる環境づくりを支援してまいります。
