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SalesZine Day(セールスジン・デイ)とは、テクノロジーで営業組織を支援するウェブマガジン「SalesZine」が主催するイベントです。 丸1日を通してSales Techのトレンドや最新事例を効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

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SalesZien Day 2025 Winter

2025年1月28日(火)13:00~18:20

常に高い売上目標を達成し続けなければいけない営業組織。先行きの見通しが立たない時代においても成果を挙げるためには、過去の経験にとらわれず、柔軟に顧客や時代に合わせて変化し続けなければなりません。変化に必要なのは、継続的な学びであり、新たなテクノロジーや新たな営業の仕組みは営業組織の変化を助け、支えてくれるものであるはずです。SalesZine編集部が企画する講座を集めた「SalesZine Academy(セールスジン アカデミー)」は、新しい営業組織をつくり、けん引する人材を育てるお手伝いをします。

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僕らのマネジメント論

なぜこれからの営業に「ビジョナリーセールス」が求められるのか? 2024 S1王者・西里さんに聞く


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 11月に開催された第8回S1グランプリ。優勝したのはRepro Accompanyおよび、スポンサーズブースト代表の西里将志さんだ。プレゼンでは、顧客の事業成長のための提案を行う「ビジョナリーセールス」と、その実践のための「FIREフレームワーク」を提唱し、高い評価を得た。西里さんに、ビジョナリーセールスの意義や実践のためのヒント、マネージャーが現場の営業をどうビジョナリーセールスにしていくことができるかについてうかがった。

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“売れない営業”が目標比5.5倍の成果を挙げるまで

──S1グランプリ、優勝おめでとうございます! 今回の出場のきっかけ、ご自身のノウハウを発信しようと考えるに至ったきっかけを教えていただけますか。

ありがとうございます。2024年3月に「営業天下一武道会」というセールスイベントで優勝したのですが、その主催者の方にもうひとつの大きな大会である「S1グランプリ」にも出てみたらどうかと、進言をいただいたことがきっかけです。

私は昨年スポンサーズブーストという新会社を立ち上げました。そのPRのために営業スキルを活用して、出られるイベントは全部出ようという思いがあったんです。S-1優勝後は経営者の方からも反応をいただいて、手ごたえを感じました。

株式会社Repro Accompany & 株式会社スポンサーズブースト 代表取締役 西里将志さん

──プレゼンでは「1社めの営業時代はなかなか売れずに苦労していた」と語られていましたが、その後「ビジョナリーセールス」に取り組んでからは目標比5.5倍の成果を挙げていらっしゃいます。どのようなきっかけでビジョナリーセールス」に取り組むことになったのですか。

学生時代から起業したい思いを持っていたのですが、いったん社会に揉まれようと就職したのが東京海上日動でした。ところが、入社してからはなんとなく周りに流されて、飲み歩いてばかりで仕事に身の入らない日々が2年間続きました。

そんな中、ビジョナリーセールスに取り組む契機は3年めで訪れました。社内でも有名な優秀かつ厳しい上司につくことになったのですが、会った瞬間に「お前、今仕事に向き合っていないだろ」と見透かされて。その上司に、起業したいという意欲をもう一度思い出させてもらって、営業という仕事に本気で向き合うチャンスをもらいました。その上司が実践していたのがビジョナリーセールスだったんです。

その上司は、必ず「お客様の事業をどう伸ばすか」という提案から商談に入っていました。お客様の事業や課題に寄り添っていれば、信頼され、契約をいただけます。その先でお客様の事業が成長すれば、さらに自社の利益も伸びます。ビジョナリーセールスは、とても本質的な営業のスタイルだと感じました。

ビジョナリーセールスでたどり着いたふたつの事業

──その上司の方にならうかたちで、西里さんもビジョナリーセールスを始めたのですね。

はい。とはいえ、お客様が見据えているさらに先のビジョンを提案することは、非常に難しいことです。若手のいち営業パーソンでは何もできないので、最初はその上司に必ず同行してもらっていました。

成果を感じたのは、とあるお客様の売上が、私が提案した別分野の事業でも立ち始めたときです。浄水事業が主軸のインフラ系企業だったのですが、そのきれいな水を活かしたオリーブ栽培の事業を提案したんです。実はその上司の担当する別の農業系の企業が、「きれいな水をどうつくるか」という課題を抱えていて。両社の課題をつなぎ合わせる提案から、事業化に至りました。

こういった社内外のリソースをためておくことが、ビジョナリーセールスにおいて重要な活動です。

──その後、副業も経て起業を実現されています。現在は、どのような事業領域に注力しているのでしょうか。

自社でもビジョナリーセールスの発想で、クライアント企業に提案しています。そのひとつとして、インサイドセールス×障がい者雇用の事業に取り組んでいます。障がい者の法定雇用率を守っている企業は残念ながら4割と少なく、その企業のほとんどが本業と関係のない軽作業などの業務を任せています。

しかし、本来はもっと本業の利益に貢献できる関わり方があるはずです。そこで当社では、BPOで障がい者の方にマーケティングやインサイドセールス業務を任せて、その人材がマッチしたら雇用していただくという取り組みを行っています。

この事業は、在宅のBPO人材を募集したときに、お子さんが難病を抱えている医療ケア児ママさんが応募してくださったことがきっかけになっています。医療ケア児の親御さんを在宅で雇用する事業から始めて、障がいのある方の雇用へと展開しています。

また、新会社のスポンサーズブーストでは、企業が大学高校部活に小口スポンサーできるプラットフォーム「スポンサーズブースト」を提供しています。昨今、多くの地方自治体は若者の「地元離れ」の課題を抱えていますよね。その課題を解決するために、さまざまな企業が大学・高校の部活を小口からスポンサーすることができ、「応援しながらリクルーティングにつなげる」という新たな仕組みを構築しています。また、どちらの事業も「社会性と経済性の両立」という事業理念を基に日々奮闘しています。

次のページ
ビジョナリーセールスは難しい……「FIREフレームワーク」を身につけよう

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この記事の著者

SalesZine編集部 宮田華江(セールスジンヘンシュウブ ミヤタハナエ)

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※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

岡田 果子(オカダカコ)

IT系編集者、ライター。趣味・実用書の編集を経てWebメディアへ。その後キャリアインタビューなどのライティング業務を開始。執筆可能ジャンルは、開発手法・組織、プロダクト作り、教育ICT、その他ビジネス。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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