営業は、お客様の事業をつくる「ビジネスアーティスト」
──今後の西里さんがチャレンジしたいこと、将来の展望についてお聞かせください。
どちらの法人でも、「社会性と経済性の両立」を大きなテーマに掲げています。事業としてやるからにはキャッシュをつくることが前提ですが、「何のためにやっているか」胸を張って語れる事業を目指したい。
というのも、偶然の出会いから障がい者雇用の事業をスタートしたら、多くの人に応援してもらえたんですよね。社内のメンバーも共感して、意欲高く取り組んでくれる。自分自身も気持ち良いし、結果的に事業も成長するということを実感しました。
私は現在32歳ですが、35歳までに、社会性と経済性を両立した日本一の事業をつくることが第一の目標です。そして、40歳までにはグローバルでのポジションを狙えたらと思っています。世界で見ても「この事業ならこの企業」と認められるような事業をつくりたいです。
そのひとつがインサイドセールス×障がい者雇用の事業であり、企業が大学高校部活に小口スポンサーできるプラットフォームの事業です。
──この記事を読んでいる営業リーダーの方に向けて、ビジョナリーセールスの実践にあたってのアドバイスやメッセージをお願いします!
営業って、良い仕事だなと思うんです。ビジョナリーセールスはお客様の未来を一緒に考える営みですが、経営者にとってそういった存在は貴重であり、非常にありがたいですよね。
今や営業はただモノを売るだけではなく、事業をつくる仕事。「営業」という言葉を使わずに、従来の営業パーソンを「ビジネスプロデューサー」と呼ぶ企業もあると聞きます。S1グランプリの司会の方は「ビジネスアーティスト」という表現をしてくれて、私にはその言葉がしっくりきました。営業は「アート」で、お客様と一緒にお客様の事業をつくる「ビジネスアーティスト」です。
自社のサービスを売ることは大前提です。それは経営陣やマネージャーが責任をもって、淡々とやっていきましょう。そのうえで、営業とはお客様の想像を上回る事業をつくることができる、すてきな仕事であることを、メンバーにも伝えていってほしいですね。長い目で見れば、そういった営業を育成することが、会社としての飛躍的な成長につながるはずです。
──ありがとうございました!