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SalesZine Day(セールスジン・デイ)とは、テクノロジーで営業組織を支援するウェブマガジン「SalesZine」が主催するイベントです。 丸1日を通してSales Techのトレンドや最新事例を効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

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SalesZine Day 2025 Summer

2025年7月24日(木)13:00~18:20

イベントレポート

徹底した顧客理解で「組織連携」と「再現性」を強化! ラクスル 川並氏に聞く事業拡大の秘訣

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 2025年7月4日、EmpowerX主催のオフラインイベント「営業代表カンファレンス」において、ラクスル 川並氏が登壇しました。本レポートでは、EmpowerXの名生氏がインタビュアーを務めたセッション「事業開発を成功させる営業×マーケ×CSのあるべき姿とは?」の様子をお届けします。法人営業の事業開発を推進する上で不可欠な、マーケティング、インサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセス間の連携や、顧客理解の深化と再現性のある営業プロセスの構築、そしてそれらを支える地道な取り組みについて語られました。

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会員数300万人を突破! ラクスルが新たに挑む「効果検証ができるDM」

名生(EmpowerX)  本日はよろしくお願いいたします。まずは、川並さんの自己紹介をお願いできますか。

川並(ラクスル)  ラクスルでエンタープライズ事業部の事業開発を担当している川並です。ラクスル入社前は、外資系メーカーでパートナーセールスを経験し、その後は求人メディアの会社でエンタープライズの新規開拓とインサイドセールス組織の立ち上げを行いました。

 ラクスル入社後はセールスとして法人営業の立ち上げに携わり、事業を成長させてきました。個人のお客様が中心だったECサービスを大企業に導入するための「型」づくりも担当しましたね。

 事業立ち上げフェーズでは、マーケット戦略やカスタマーサクセスなど、セールス全般の業務を経験しました。対象もSMBからエンタープライズまで幅広く担当しています。とくに、プロダクトのGTM(Go-to-Market)戦略、つまりサービスがお客様にどう受け入れられるか、誰に何を訴求するのか、といった部分を整えることに注力しています。

名生 幅広い領域をご経験されたのですね。改めて、ラクスルさんの事業をご紹介いただけますか。

川並 ラクスルはネット上でチラシや名刺などを手軽に購入できる、ネット印刷サービスを展開しています。現在、会員数は300万人を突破しました。今日のイベント前にも「ラクスルで名刺を印刷しました」と声をかけていただき、とても嬉しかったです。

(右)ラクスル株式会社 ラクスル事業部 Marketing&Business Supply統括部
エンタープライズ事業部 事業開発グループ 川並 拓樹氏

(左)株式会社EmpowerX 執行役員 名生 和史氏

名生 300万人とはすごい数字ですね。ビジネスモデルにはどのような特徴がありますか?

川並 ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、ビジネスモデルの特徴は「シェアリングエコノミー」です。印刷会社1社あたりの印刷機の平均稼働率は、50〜60%程度です。ラクスルは、その「遊休時間」を活用することで、通常より安価に印刷物を提供し、お客様にお届けしています。

 その中で、ラクスルを法人向けに開発したのが「ラクスル エンタープライズ」です。4年前にリリースし、製薬、介護、学習塾など、さまざまな業界の印刷課題を解決することで、売上を伸ばしてきました。四半期で約11億規模まで成長しています。

名生 素晴らしい成長ですね。

川並 現在、ラクスルではお客様への情報プロモーションに使うダイレクトメール(DM)の事業開発を進めています。目指すのは「効果検証ができるDM」です。

 これまでDMは大量に印刷してばらまき、認知度を高めるのが主流でしたが、オフライン施策はどうしても効果が見えにくいという課題がありました。

 ラクスルでは以前からテレビ広告を活用しており、たとえば、テレビ広告費が安い石川県などで「安い」と「早い」どちらの訴求が良いかABテストを行い、効果を検証してきました。このように、効果が見えにくい領域でも可視化して検証していく文化が強みです。この文化をDMにも適用し、オフライン施策の効果を検証できる設計を行っています。

 具体的には、DMにお客様ごとのQRコードを入れ込むことで、誰が読み取ったのか、何のコンテンツを読み取ったのかを明確にし、DM施策の効果改善サイクルを回せるようにしています。これにより、企業全体のマーケティング活動を支援する事業の開発・成長を進めています。

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組織と情報の分断……解決の鍵は「顧客理解」への共通意識

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この記事の著者

SalesZine編集部 高橋愛里(セールスジンヘンシュウブ タカハシアイリ)

1992年生まれ。新卒で総合情報サービス企業に入社し、求人広告の制作に携わる。2023年翔泳社入社。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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SalesZine(セールスジン)
https://saleszine.jp/article/detail/7424 2025/07/31 07:00

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