「選ばれ続ける」ためのこれからのリーダーシップ
セッションの総括として、和久井氏は「顧客の成功(サクセス)の定義」と「データとアナログの融合」の重要性を再確認した。
最後に、これからの時代に求められるリーダーシップについて、両氏は次のようなメッセージを送った。

「既存営業は、新規獲得に比べて『花形』ではないイメージを持たれることもあります。しかし、一度契約したお客様に『選び続けてもらう』ことこそが、サービスの真の進化を証明します。
そのためには、まず社員自身が自社サービスを愛している状態(エンプロイー・サティスファクション)が必要です。社員が誇りを持てないサービスを、お客様が使い続けるはずがありません。そういった組織をつくることが、私のミッションです」(川嶋氏)
児玉氏は、AI時代における「人間力」の復権について言及した。
「型化や仕組み化は進みますし、多くのタスクはAIに置き換わっていくでしょう。しかし、最後の意思決定の場面で、『この人が言うなら信じてみよう』『正しいだけでなく、なんとなく好感が持てる』といった感情が動く部分は変わりません。
だからこそ、新規・既存を問わず、これからの営業には『人間力』を磨くことが求められます。テクノロジーを使いこなしながらも、最後は人で選ばれる。そんなチームを育てていきたいと思います」(児玉氏)
データドリブンな戦略の先にあったのは、逆説的にも「人」の重要性だった。
既存顧客からのビジネス成長の鍵は、精緻なデータ分析と、人間関係の構築、その両輪を回し続ける高度な組織力にあると言えそうだ。
