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SalesZine Day(セールスジン・デイ)とは、テクノロジーで営業組織を支援するウェブマガジン「SalesZine」が主催するイベントです。 丸1日を通してSales Techのトレンドや最新事例を効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

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SalesZine Day 2026 Winter

2026年1月27日(火)13時~18時40分

イベントレポート

経営統合後のデータ分断を解決した新CRM構築 三菱HCキャピタルが重視した現場の「理解と日常化」とは

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 2021年の経営統合を経て三菱HCキャピタルが挑んだのは、属人化と情報分断からの脱却だった。本稿では、2025年11月21日に開催された「Sansan Innovation Summit 2025」より、三菱HCキャピタルが登壇したセッション「企業統合を営業変革のチャンスに変えた挑戦の軌跡」の様子をレポートする。新CRM基盤を構築し、科学的な営業組織への変革を推進。巨大組織を動かしたデータ統合戦略と現場の「やりきる力」を支えた地道な定着化の軌跡を紹介する。

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経営統合が突きつけた営業組織の課題

 組織変革期を迎えた三菱HCキャピタル。同社が2021年の経営統合(三菱UFJリースと日立キャピタル)を機に直面した課題は、組織の拡大やシステムの複雑化に悩む多くの企業に共通するテーマだった。

 セッションの冒頭、営業統括本部 営業DX戦略部 企画課 課長の飯田氏は、全社的な営業変革が必要となった当時の課題を振り返る。まず外部環境として、顧客ニーズの多様化・複雑化に加え、リースと競合するサブスクリプションやシェアリングサービスなどの新たなビジネスモデルが台頭。限られたリソースの中で持続的な成長を遂げ、高まる事業目標を達成するためには、営業生産性の劇的な向上が不可欠だった。

 一方で、営業現場においても、さまざまな課題を抱えていた。ひとつは、営業スタイルが属人化していた点である。提案からクロージング、アフターフォローまでひとりの担当者が担う一気通貫型であり、営業活動は勘(K)・経験(K)・度胸(D)に頼る部分が多く、定性的な判断に依存していた。これにより、成果の再現性が低く、担当者間での営業力の差が大きくなった。

 ふたつめは、経営統合の弊害として、各社で異なるシステムが併存し、情報共有が困難となり業務効率が大きく低下していたことだ。これらの問題を解消し、「古い営業から新しい営業へ進化させる」ことが、変革の起点となった。

三菱HCキャピタル株式会社 営業統括本部 営業DX戦略部 企画課 課長 飯田 将人氏

分業モデルと「科学的な営業」を支える新CRM戦略

 これらの課題を解決し、生産性を高めるために設定された変革の柱はふたつ。ひとつは、営業プロセスをデジタルマーケティング、インサイドセールス、フィールドセールスが連携する分業モデルへ転換すること。もうひとつは、過去の受注傾向や実績データを活用し、誰もが一定の成果を出せる科学的な営業組織を構築することだ。

 この変革を進めるうえで、同社は「データを蓄積・集約・活用できるシステム基盤」の構築が不可欠であることに気づいた。顧客と接点を持つプレイヤーが増えたことで、組織横断的な情報共有の共通基盤が不可欠になったのだ。また、勘や経験ではなくデータに基づく戦略を立てるためにも、部門やシステムを超えて情報を活用できる環境が欠かせなかった。

 この実現のため、2023年12月に新CRMプロジェクトがスタートした。経営統合で乱立していたSFAやMAなどのシステムを刷新し、共通基盤を構築。また、社内に強くあった「SFA=営業が管理されるシステム」という印象を払拭して「顧客のデータを活用する基盤」というイメージに変えるため、システムの呼称を「CRM」に統一し、社内の意識改革を図った。

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顧客データ統合とターゲティングの高度化へ

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この記事の著者

SalesZine編集部 高橋愛里(セールスジンヘンシュウブ タカハシアイリ)

1992年生まれ。新卒で総合情報サービス企業に入社し、求人広告の制作に携わる。2023年翔泳社入社。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://saleszine.jp/article/detail/7914 2026/01/22 07:00

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