何も言えない上司と、どうすれば良いかわからない新人
新社会人が入社して3ヵ月が経過した。そろそろ仕事が慣れてきた時期ではないだろうか? うまくなじんでいる人もいれば、学生時代とは違う環境で人間関係に難しさを感じている人もいるだろう。
学生時代は成績が重視され、テストで良い点を取れば評価された。努力が正当に報われると感じやすかった。しかし、社会に出るとそうはいかない。
「成果を出しているのに上司の扱いが冷たい」
「営業成績は良いのに出世が遅い」
「自分より明らかに劣る同期が優遇されている」
そんなこともきっと日常茶飯事ではないだろうか。
また、働き方そのものも変化している。ひとつの例でいえば、40、50代の方は「対面で話をしたほうがいい」と感じる人も多い。20代、30代の若者は圧倒的に「テレワークのほうが話やすい」と感じたりする。
このように時代が変化していく中で、人間関係のあり方も変わってきている。とくに上司や先輩との関係に難しさを感じる20代の声が多い。

私はいろいろな会社で研修させてもらっているが、若手からは意外と「“口うるさい人”より“何も言ってこない人”のほうが苦手だ」という意見をよく聞く。
「少し強く言っただけでパワハラととらえられてしまう」と感じている上司や先輩が増え、新人に対して「何か言うと問題になるから何も言わないほうがいい」と考えてしまっているのだろう。
その結果、新入社員たちはどう動くべきかわからなくなり「指示もなく困っている」状態に。こうして社内の人との関係も希薄になり、そのうちに孤立し、仕事が嫌になって辞めてしまうのだ。
とはいえ、うまく人間関係を構築してうまくやっている若い人たちもいる。社内で良好なコミュニケーションを取るハードルが高くなっている状況で、どうすればうまくやっていけるの? 今回は人間関係を劇的に改善するポイントを7つに絞って紹介する。すべてとはいわないが、ぜひ気に入った項目を実行してほしい。