SaaS比較サイト「BOXIL(ボクシル)」を運営するスマートキャンプは、業務で生成AI(ChatGPT、Geminiなど)を利用している全国の企業に勤めている1,365人を対象に「生成AIの利用実態調査」を実施し、結果を公表した。

現場での実質的な利用率は42.8%に

「現在の業務において、生成AIやAIエージェントを利用していますか」という質問に対し、「会社として公式に導入しており、頻繁に利用している」(15.0%)、「会社として公式に導入しているが、あまり使用していない」(13.4%)、「個人で無料版などを利用している」(14.4%)と回答した層の合計は42.8%に達した。公式導入が28.4%に留まる一方で、ビジネス現場での実質的な利用率は4割を超えている。
組織が大きくなるほど公式導入が進む

生成AIやAIエージェントの導入状況を企業規模別に見ると、従業員1万人以上の大企業では52.3%に達しており、2社に1社が生成AI組織的な導入を完了させている。一方、小規模企業(10〜49人)では、公式導入率(14.0%)を個人利用(16.2%)が上回っており、環境が整備されないまま、現場のニーズが先行する「シャドーAI」が進んでいる実態が明らかになった。

業種別では「情報通信・IT」(51.7%)、「金融・保険」(44.9%)が先行している。一方で、公式導入が極めて遅れているのが「医療・福祉・介護業」(10.7%)や「官公庁・自治体」(16.3%)である。
しかし、これらの業界でAIが使われていないわけではない。「教育・学習支援業」(24.0%)や「電力・ガス・エネルギー業」(24.1%)、「不動産業」(19.8%)では、個人利用(シャドーAI)の割合が高い実態が明らかなった。とくに医療・福祉業界においては、公式導入率(10.7%)を個人利用率(13.8%)が上回るという逆転現象が起きている。
活用用途は「文章作成・要約・校正」が最多

生成AIをどのような業務・用途で活用しているかを質問したところ、「文章作成・要約・校正」(73.3%)がもっとも多い回答となった。

しかし、生成AIを「文章作成・要約・校正」のみで活用した場合、月40時間以上の削減を達成している企業は5.3%に留まっている。一方で、特定のタスクを自律的に実行させる「AIエージェント」として活用している企業は、21.1%が月40時間以上の削減を達成している。
無料版の利用では、月40時間の削減は難しい

AI利用にかける月額費用と削減時間を分析したところ、費用0円(無料版のみ)の層で月40時間以上の削減に成功した人は0.0%だった。無料版利用者の45.4%は、月5時間未満のわずかな削減に留まっている。
一方で、月額100万円以上を投資している企業では、18.6%が月40時間以上の削減を実現している。
【調査概要】
タイトル:生成AIの利用実態調査
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
調査主体:スマートキャンプ
※本アンケート結果は小数点以下2桁を四捨五入している。合計が100%にならない場合がある
【事前調査】
調査対象:全国の企業にお勤めの20〜60代9,734人
調査期間:2025年12月4〜11日
【本調査】
調査対象:業務で生成AI(ChatGPT、Geminiなど)を利用している担当者 1,365人
調査期間:2025年12月12〜19日
