コパード(以下、Copado)は、Salesforce導入企業の情報システム部門・DX推進部門において、Salesforceの開発・運用業務に携わる担当者111名を対象に、Salesforce開発・運用の内製化に関する実態調査を実施した。

調査結果サマリー
内製化意向と現状のギャップは?
Salesforce領域の内製化について、93.6%が「進めたい」と回答(Q5)。また、回答企業の3社に1社(34.2%)が、内製化に向けて年間1,000万円以上の投資を検討していることがわかった(Q7)。一方で、現状は「完全内製」に至っている企業は少なく(Q1)、理想と現実のギャップが浮き彫りになった。
内製化を阻む構造的課題とは?
内製化が進んでいない企業の72.2%が「開発プロセスの標準化不足」を最大の課題として挙げている(Q4)。次いで、「外部ベンダー依存(66.7%)」、「DevOpsツールの不足(61.1%)」と続いており(Q4)、属人化を防ぎ、効率的に開発を回すための仕組みと環境の欠如が、内製化を阻む構造的な壁であると言える。
必要とされる支援・ツールは?
内製化推進に不可欠なツールとして、「テスト自動化ツール」「バージョン管理・変更管理ツール」が各67.1%で同率1位となった(Q8)。開発の品質とスピードを担保する「DevOps基盤」が重視しされている傾向がうかがえる。
Q1:基幹システムや主要なアプリケーション開発、6割以上が「内製化が進んでいる」実態

- 完全内製:外部ベンダーに一切依存せず、要件定義から開発・運用まで全て社内で完結:19.8%
- 内製主導:基本的な開発は社内で実施、限定的な範囲でのみ外部パートナーを活用:42.3%
- 協業・共同開発:社内担当者と外部パートナーが役割分担しながら共同開発:22.5%
- 外注主導:開発作業は外部主導、自社は要件出しや進捗管理のみ:13.5%
- 完全外注:企画から実装・運用まで、ほぼ全てを外部パートナーに委任:0.9%
- あてはまるものはない:0.9%
- わからない/答えられない:0.0%
Q2:内製化が進んでいる領域は、第1位「SaaSツールのカスタマイズ・開発」、第2位「クラウドネイティブアプリケーション開発」

- SaaSツールのカスタマイズ・開発(kintone、Microsoft 365、Slack、人事・会計クラウド等):73.4%
- クラウドネイティブアプリケーション開発(AWS、Azure、GCP等):71.3%
- オンプレミスシステムの開発・保守:54.3%
- データ分析・BI基盤の構築:42.6%
- RPA・業務自動化ツールの開発:40.4%
- その他:0.0%
- わからない/答えられない:0.0%
Q2:Salesforce開発・運用の内製化、約半数が「内製主導」

- 完全内製:外部ベンダーに一切依存せず、要件定義から開発・運用まで全て社内で完結外部依存なし:6.9%
- 内製主導:基本的な開発は社内で実施、限定的な範囲でのみ外部パートナーを活用一部支援活用:49.4%
- 協業・共同開発:社内担当者と外部パートナーが役割分担しながら共同開発役割分担:19.5%
- 外注主導:開発作業は外部主導、自社は要件出しや進捗管理のみ管理のみ内製:18.4%
- 完全外注:企画から実装・運用まで、ほぼ全てを外部パートナーに委任ほぼ全て委任:2.3%
- 当てはまるものはない:1.1%
- わからない/答えられない:2.3%
Q4:内製化が進まない理由、「開発プロセスが標準化されていない」が72.2%で最多

- 開発プロセスが標準化されていない:72.2%
- 外部ベンダーに依存している:66.7%
- DevOpsツール・自動化ツールが不足している:61.1%
- Salesforceの専門知識を持つ人材が不足している:50.0%
- 経営層の理解・投資が得られない:33.3%
- 内製化のメリットが不明確:27.8%
- その他:0.0%
- わからない/答えられない:0.0%
Q5:9割以上が、Salesforce開発・運用の内製化を希望

- 非常にそう思う:43.6%
- ややそう思う:50.0%
- あまりそう思わない:5.1%
- 全くそう思わない:1.3%
- わからない/答えられない:0.0%
Q6:Salesforce内製化の理由、「開発・運用コストを削減したい」が79.5%でトップ

- 開発・運用コストを削減したい:79.5%
- 開発スピードを上げたい:65.8%
- 自社内にノウハウを蓄積したい:56.2%
- 外部ベンダーへの依存を減らしたい:49.3%
- ビジネス要件への迅速な対応が必要:41.1%
- セキュリティ・ガバナンスを強化したい:31.5%
- その他:0.0%
- わからない/答えられない:0.0%
Q7:Salesforce開発・運用・内製化への想定投資額、「年間500万円以上」が7割超を占める

- 100万円未満:1.4%
- 100万円~300万円未満:4.1%
- 300万円~500万円未満:21.9%
- 500万円~1,000万円未満:38.4%
- 1,000万円以上:34.2%
- まだ具体的な予算は想定していない:0.0%
- わからない/答えられない:0.0%
Q8:Salesforce開発・運用・内製化に必要な支援、「テスト自動化ツール」「バージョン管理・変更管理ツール」が67.1%で同率1位

- テスト自動化ツール:67.1%
- バージョン管理・変更管理ツール:67.1%
- 開発プロセスの標準化・テンプレート:56.2%
- AIソリューション:50.7%
- 自動デプロイ・CI/CDツール:49.3%
- 社内人材の育成・トレーニング:45.2%
- 外部コンサルタントによる支援:38.4%
- 環境管理・Sandbox管理ツール:37.0%
- その他:0.0%
- 特に必要ない:0.0%
- わからない/答えられない:0.0%
Q9:外注依存の課題、「開発スピードが遅い」「ベンダーとのコミュニケーションに時間がかかる」「ベンダーの稼働状況に左右される」が上位

- 開発スピードが遅い:66.7%
- ベンダーとのコミュニケーションに時間がかかる:66.7%
- ベンダーの稼働状況に左右される:66.7%
- 開発・運用コストが高い:44.4%
- 自社内にノウハウが蓄積されない:38.9%
- 要件変更への対応が遅い:33.3%
- その他:0.0%
- 特に課題は感じていない:0.0%
- わからない/答えられない:0.0%
【調査概要】
調査名称:Salesforce開発・運用・内製化に関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー」の企画によるインターネット調査
調査期間:2025年12月11〜12日
有効回答:Salesforce導入企業の情報システム部門・DX推進部門において、Salesforceの開発・運用業務に携わる担当者111名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100にはならない
