The Model時代の営業は「リレーのアンカー」
Xactlyは「営業の力を企業の稼ぐ力に」をビジョンに掲げ、フォーキャスト管理・インセンティブ管理・セールスプランニングといった営業パフォーマンスを最大化するSaaSプラットフォームを提供している。セッションの冒頭、代表の福眞氏は、The Modelのオペレーションを400メートルリレーに例えて営業の役割を説明した。
「The Modelという分業体制は400メートルリレーと似ています。ひとりで400メートルを完走するより、4人で100メートルずつ区切るほうが速いタイムが出る。分業したほうが高いパフォーマンスを出せるのです。The Model時代のフィールド営業は、ゴールを達成するリレーのアンカー。マーケティングやインサイドセールスが創出したリードやパイプラインを最終的に受注につなげる、非常に重要な役割です」(福眞氏)
マーケティングやインサイドセールスがどれだけリードやパイプラインをつくっても、フィールド営業が受注できなければ、ビジネスの成果にはならない。
ところで、日本の営業職のパフォーマンスはあまり良くない。実際、日本の営業生産性はグローバルと比較して低いというデータもある。日本全体の人口減少にともない営業人口も減少している中、日本の営業はさらに生産性を上げ、収益を上げられる組織にならなくてはならない。福眞氏は、日本の営業組織が収益を最大化するステップを図示した。
最初のステップが「営業活動の可視化」。SFA/CRMといったインフラの導入は営業活動を可視化するのに役立ち、営業組織を変革する第一歩となる。そして次のステップが、レベル2の「営業活動と管理の標準化」。セールス・イネーブルメントが昨今注目されているが、レベル1で可視化したトップセールスのノウハウやスキルを組織内で横展開し標準化することで、営業力を強化するのだ。
このレベル1と2は「どちらも“活動”にフォーカスしている」と福眞氏は指摘。経営者やビジネスリーダーが求めているのは“成果”であり、どれほど素晴らしい活動をしても、成果に結びつかなければ仕方がない。活動をいかに成果へ結びつけるか。この課題に対して、成果予測と目標達成までの道筋を立てる「フォーキャスト管理」が鍵になると福眞氏は語る。