Efficは、マネーフォワードのマネーフォワードビジネスカンパニー リーガルソリューション本部において、AIセールスエージェント「Effic」が導入されたことを発表した。

導入背景
リモートワークやオンライン商談が普及し、営業現場では「商談数は増えたが知見が蓄積されない」という課題が浮き彫りになっていた。記録は残しても参照されず、成果に結びつかない“タイパ偏重”な状況に陥り、若手の早期離脱や属人化による品質のばらつきも発生していた。
マネーフォワードのリーガルソリューション本部でも、正社員と業務委託を交えた複数体制の中で、商談ナレッジが個人に閉じ、顧客対応やプロダクト改善に活かしきれないことが課題だった。
こうした状況を変えるため、同本部はAIセールスエージェントEfficを導入。これにより、商談データを自動で構造化・共有し、担当者ごとの情報分断を解消することで、知見の循環と継続的な育成を実現している。
導入効果
2025年春のEffic導入以降、マネーフォワードのリーガルソリューション本部では営業活動と組織運営の両面で、次のような効果を得た。
- 商談データの可視化とスコアリングにより、過去の自分との比較を通じた改善が可能となり、とくに新人育成に効果を発揮。導入後数週間で新卒メンバーが初受注を達成する事例も生まれた
- 商談ログ・資料・競合情報の一元管理により、担当者の異動や交代があっても顧客対応の品質を維持できる仕組みを構築
- 一次情報のスピーディーな共有により、開発チームが顧客の声を直接活用でき、プロダクト改善のスピードが向上した
- 上司フィードバックの補完により、チーム内での建設的な対話が促進され、心理的安全性が高まった
マネーフォワード リーガルソリューション本部 本部長 髙木雅史氏のコメント

Efficによって商談の一次情報が部門を越えて可視化され、開発や顧客と近い距離で連携できる体制が整いつつあります。成果を数字で評価するだけでなく、前向きに改善に取り組める環境が生まれ、メンバーが安心してチャレンジできるようになりました。担当者が変わっても顧客対応の品質を維持できることも大きな価値です。Efficをきっかけに、営業組織を単なる売上部門ではなく、開発や顧客と価値を共創する“ラボ”のような存在へ進化させていきたいと考えています。