Video Agent「LOOV(ルーブ)」を展開するLOOVは、全国の企業に勤める営業担当者・営業責任者459名を対象に、「営業現場におけるAI活用実態調査」を実施した。

生成AI活用者の約7割が営業成果の改善を実感 生成AIを日常的に使う営業ほど効果が大きい傾向

生成AIを営業活動に活用している担当者のうち、74.2%が「受注率や商談数などの営業成果が改善した」と回答。「ほぼ毎日活用している」層では、85.3%が成果改善を実感しており、継続的な活用が成果に結びつきやすいことが示された。
営業職の90.8%が生成AIを認知 生成AI活用・検討層はあわせて63.6%

営業業務で生成AIを「活用している」人は49.2%、「現在検討している」は14.4%で、全体の約6割が生成AI活用に前向きである一方、「活用していない」層も36.5%存在した。
最大の課題は「情報の正確性」と「セキュリティ・情報漏えいリスク」 社内ルール未整備も導入のブレーキに

生成AI活用の課題として、「情報の正確性」(44.2%)、「セキュリティ・情報漏えいリスク」(43.4%)が上位だった。
生成AI導入が進まない理由としては、「社内ルールが未整備」(50.0%)、「情報漏えいへの懸念」(40.0%)が挙がり、技術面よりも運用ルールや安全性といった組織的な要因がボトルネックとなっていることがわかった。
AIエージェントの認知は6割 導入に前向きな層は8割超で、顧客対応自動化と成果予測への期待が高い

AIエージェントの概念を「知っていた」営業職は60.8%。営業支援AIエージェントに期待する役割としては、「顧客対応の自動化」(48.3%)、「営業データに基づく成果予測・アラート」(46.8%)が上位だった。
導入意欲については「強く導入したい」「条件次第で導入したい」が合計80.4%にのぼり、導入の必須条件として「セキュリティ・情報管理体制の構築」(62.4%)、「社員教育・トレーニングの整備」(37.6%)、「CRMや既存システムとの連携」(34.3%)などが挙げられた。
活用領域は“文書作成”が中心 営業メールと提案資料で時短効果

生成AIの活用シーンは「営業メール・メッセージ作成」(60.0%)、「提案資料作成・ブラッシュアップ」(48.8%)が上位を占め、文書作成領域に利用が集中していることがわかった。
活用者の86.1%が「週1時間以上の業務時間削減」を実感しており、反復的な文章作成業務での効果が見られた。
今後の期待は業務効率化から顧客理解・戦略立案へシフト

今後、生成AI/AIエージェントに期待する領域として、「顧客理解・アカウントマネジメント」(58.1%)、「営業戦略の立案」(50.6%)が上位だった。
メールや資料作成といった効率化領域を超え、営業戦略や顧客理解といった領域への期待が高まっていることがわかった。
【調査概要】
調査名:営業現場におけるAI活用実態調査
調査期間:2025年10月21〜28日
調査方法:インターネットリサーチ(全国)
調査対象:企業に勤める営業担当者・営業責任者
有効回答数:459名
実施主体:LOOV
※本リリース内の各種数値は本調査結果に基づく
※いずれも単一回答/複数回答。小数点以下は四捨五入のため合計が100%にならない場合がある
