Magic Momentは、提供するAIセールスプラットフォーム「Magic Moment Playbook」(以下、Playbook)がNTTデータCCSの全社に導入されたことを発表した。

背景
DX時代において、NTTデータCCSでは顧客の経営課題に寄り添い、提案する能動的な営業スタイルへの転換が急務であった。
この課題意識のもと、同社では2023年より「営業力強化ミッション」を掲げ、まず営業プロセスの体系化に着手した。加えて、営業フェーズにおけるマネジメント介入を目的としたマネジメントチェックポイントの設定など、同社独自の営業メソッドを構築した。
NTTデータCCSは、この営業プロセスを組織に定着させるための営業支援システムの選定を進める中で、Playbookの導入を検討。同社は、顧客の営業プロセスを深く理解し支援する姿勢と、同社独自の営業プロセスを柔軟にシステム化できる設計思想を評価し、Playbookの導入を決定した。
同社は一部組織での導入を経て、営業プロセスの組織装着とマネジメント介入に一定の成果が確認されたため、全社展開へと拡大した。
取り組み内容
Playbookの導入により、NTTデータCCSが独自に設計した営業プロセスを、柔軟なオブジェクト設計を通じてシステムに実装した。同社の事業戦略に即した事業カテゴリーと営業フェーズをPlaybookのデータ構造に反映し、事業カテゴリーと商談を紐づけることで、事業戦略の現場浸透、属人営業から組織営業への移行を目指した。
営業プロセスの進捗の可視化により、経営層がダッシュボードを見ながら議論できる環境が整った。これまでブラックボックスだった提案前フェーズのパイプラインも可視化され、「どのフェーズで何をすべきか」という共通言語により、営業活動のどこに課題があるのか、何を改善すべきかを具体的に特定できるようになった。
NTTデータCCS 執行役員 CSO(Chief Sales Officer) エネルギー・資源ソリューション事業本部副本部長 ビジネスソリューション事業本部副本部長 福田輝光氏のコメント
当社は引き合い型から能動的な提案型営業への転換が必要でした。そのため、まず約1年かけて独自の営業プロセスを設計し、次のステップとしてそれを組織に定着させるツールを検討する中で、Magic Momentさんと出会いました。
Playbookにより、経営層から現場まで共通言語でコミュニケーションが取れるようになり、役員が同じダッシュボードを見ながら議論できる環境が整いました。
これから発展させていく途中ですが、営業プロセスという共通の土台ができ、それがシステムとして機能し始めたことは大きな一歩です。今後は、蓄積されたデータを活用した成功事例の共有や、営業担当者自身が『Playbookを使うことで成果が上がる』と実感できる組織づくりを進めていきます。
Magic Moment 代表取締役CEO 村尾祐弥氏のコメント
NTTデータCCS様との取り組みは、営業プロセスの定着という明確な目的からスタートし、全社導入により全ての情報が集約される状態を作り上げ、それが経営判断の基盤にまで発展したというストーリーは、私たちが創業以来追い求めてきた『顧客との関係性を根拠にした正しい経営判断ができる世界』というビジョンを、まさに体現いただいています。今後は、構築された基盤の上で、データ分析による成功パターンの可視化や、今後さらなる進化予定のAI機能の活用により、営業担当者一人ひとりが価値を実感できる支援を続けてまいります。NTTデータCCS様の営業力強化が、事業変革の推進力となるよう、引き続き伴走してまいります。
