コーナーは、入社1〜3年めのZ世代(退職予定が決まっている人を除く)514名を対象に、「継続・退職意向」に関する調査を実施した。

【Z世代の継続・退職意向】新卒3年め以内のZ世代の約7割が「いずれ辞めたい」と回答

「あなたは今の会社をどのくらい続けたいと思いますか?」と質問したところ、新卒3年め以内・Z世代の回答者の68.1%が「いずれ辞めたい」(41.6%が1〜3年以内、26.5%が時期未定だが辞めたい)と退職意向を内包していることがわかった。一方、現在は継続意向がある層は31.9%存在していた。
【“辞めたい”が今辞めない理由】退職志向層の最大の足止めは「転職活動に伴う心理的・事務的な負担」

退職志向層に今辞めない理由を質問したところ、「転職活動への心理的・事務的な負担」と「次の選択肢の不明確さ」が理由の中心だということがわかった。また、「キャリア形成の不安」も一定数みられた。一方で、「成長・学び(17.1%)」「目標をやりきりたい(10.9%)」など、前向きな残留理由の回答は相対的に少なかった。
【働きやすさ・やりがい認識の実態】退職志向層の不満は処遇・昇進・裁量などやりがい面に集中

退職志向層の不満は処遇・昇進・裁量などやりがい側に偏っていたため、「働きやすさとやりがいの両立について、実際の職場での状況に近いものをお選びください」と、「働きやすさ」「やりがい」の両立実感を質問したところ、「両立できている」は16.6%にとどまった。一方、「働きやすいがやりがいはない」「どちらもない」が60.0%のため、やりがい不足が浮き彫りになった。
【調査概要】
調査タイトル:「Z世代の継続・退職意向」調査
調査対象:Z世代(1996年以降生まれ)で新卒入社した企業に在籍する入社3年めまでの正社員
調査期間:2025年8月29日〜9月4日
サンプル数:514名(新卒1年目256件、新卒2・3年目258件)