スピードの時代 情報の価値は“即時性”に

朝起きてスマホを開けば最新のニュースが配信され、SNSでは溢れんばかりの情報が更新されている。とにかくものすごいスピードで次から次へと情報が発信されるのが当たり前になってきた。
こうなれば、当然自分にもレスポンススピードが求められことになる。営業活動も同様だ。今や競争相手はライバルの会社だけではない。インターネットやAIなど、強力な競争相手と戦い、勝ち残っていく必要がある。レスポンスの速さこそが、売れるか売れないか、選ばれるか選ばれないかの分かれ道となる。
本当に世の中のスピードは、速くなった。それを実感することのひとつがスポーツの結果だ。
私はプロ野球球団のソフトバンクホークスを応援している。チームが勝って、数秒で“〇〇選手の決定打でホークス連勝!”といったニュースが流れてくる。それを見て「なんでこんなに早く発信できるのか」と驚くばかりだ。しかもその記事に対して多くのコメントが載せられている。
情報においては、“即時性“が価値となった。“誰が早く届けるか”もしくは“誰が早く反応するか”で、そのコンテンツの価値が決まる時代になったのだ。
気持ちはスピードで示す
それは日常の小さなやりとりでも同様かつ、営業の世界にも当てはまる。私がお付き合いしている会社は例外なくレスが早い。チャットやメッセンジャーなら数分〜30分以内に返ってくる。こちらがメッセージを送ると、すぐに「了解しました」と返信がくる。
この「すぐに反応がある」ということ自体が、安心感と信頼を生み出す。
逆に商品の問い合わせをしてもなかなか返信をくれない担当者もいたが、今はほとんど付き合っていない。返信が来たときはすでに別の会社から購入している、ということになる。能力が高くても“レスが遅い”というだけで売上のチャンスを逃すはめになる。
レスの遅れは、単なる時間の問題だけではない。人間関係そのものに悪影響を与える。
たとえばあなたが知人に「今度ご飯行きませんか?」と送ったとして、2日後の返事だったらどうだろう?「迷惑だったのかな」とか「気が進まなかったのかも」と感じるもの。
そうではなく、1分以内に「ぜひ、行きましょう!」と返ってきたら、一気に距離は縮まる。“気持ちはスピードで示す”というのはプライベートもビジネスも共通なことなのだ。