中古車買取・販売店「ガリバー」を運営するIDOMは、戦略子会社 IDOM Digital Driveの本格稼働、Salesforceの導入、デジタル戦略責任者 野原昌崇氏の就任を含む、顧客体験向上を目的とした顧客接点システム(CRM)の再構築およびDX投資の加速について発表した。
CRMの再構築およびDX投資加速の背景
IDOMは1994年に創業し、2024年に30周年を迎えた。これまでも、IT投資を積極的に行い、顧客管理システムの構築・運用を進めてきた。一方、中期経営計画に掲げているオウンドメディア(自社サイト)の拡張による新たな顧客体験の創造やAIテクノロジー導入による先進的な業務効率化を目指したとき、新しいCRMの構築とDX投資の加速が必要と判断した。
戦略子会社 IDOM Digital Driveの本格稼働について
IDOMは、DX投資加速に向けて、エンジニア採用を進めるため、2024年9月にIDOM Digital Driveを設立。今後はシステム内製化を加速していく。
Salesforceの導入について
CRMの再構築にあたり、IDOMはSalesforceを全面的に導入する。顧客の要望ヒアリング、中古車の提案、契約における各種連絡という販売の顧客接点から、納車やメンテナンスに至るアフターケアの顧客接点まで、SalesforceのService CloudとLightning Platformによって開発を進める。また、オウンドメディア拡張およびAI活用の基盤としてもSalesforceの活用を目指す。
セールスフォース・ジャパン 専務執行役員 エンタープライズ事業統括 井上靖英氏のコメント
中古車業界で多角的に事業を展開するIDOM様に、Salesforce製品のレベルの高さ、豊富なCRMノウハウ、テクノロジーの先進性を高く評価いただき、当社の製品群を導入いただくことを大変嬉しく思います。IDOM様が取り組む顧客接点システムの再構築およびDX投資の加速に弊社も貢献することで、自動車を売買するお客様のカーライフをますます豊かなものにできることを楽しみにしています。当社はIDOM様のAIやデータを活用したデジタル変革の取り組みを引き続き強く支援することを約束いたします。
デジタル戦略責任者 野原氏の就任について
2025年1月1日付で、CRM再構築およびDX投資加速を含めた全社基盤構築を目的とした新設部署デジタル戦略本部の責任者ならびに、戦略子会社 IDOM Digital Drive 代表取締役社長に野原昌崇氏が就任した。
野原氏は、カインズ、ビックカメラにおいて、小売業DXの推進を担ってきた。野原氏は2023年10月よりIDOMにアドバイザー参画し、顧客接点のデジタル化検討およびプロトタイプ開発を担当。今回、デジタル戦略責任者として正式に参画し、IDOMのミッションステートメント実現をデジタル戦略の面から推進する。
IDOM デジタル戦略本部チームリーダー 兼 IDOM Digital Drive 代表取締役社長 野原昌崇氏の コメントおよび経歴
この度、株式会社IDOMにジョインいたしました。中古車業界が変革期を迎えるなか、リーディングカンパニーでありながら常に挑戦しつづける企業姿勢に強く共感した次第です。
中古車業界は、私がこれまで経験してきた家電量販・ホームセンターに比べてお客様単価が100倍、1,000倍となります。
また、オウンドメディアを含めた顧客体験向上においては様々な成長余地が大きく残っております。
極めて高額のBtoC商品をお客様に最高の顧客体験でお届けする、まさに究極のCRM実現に向けて邁進いたします。
【経歴】
慶応義塾大学文学部卒業。IT企業にてセールス&マーケティング、新規事業開発に従事。アパレル事業の起業・経営を経て、2018年3月カインズ入社。21年9月ビックカメラ入社、22年9月執行役員就任、同時に戦略子会社 ビックデジタルファーム設立、代表取締役社長に就任。23年10月よりフリーランスとして活動(DXコンサルタント)。25年1月IDOM入社、デジタル戦略本部 チームリーダー 兼 戦略子会社 IDOM Digital Drive 代表取締役社長に就任。