照れ屋ゆえに「ネガティブな言葉」を使う人はいませんか?
コミュニケーションの取り方は十人十色。話し上手な人もいれば、口数が少ない人もいる。明るい人もいれば、根暗な感じの人もいるもの。
個性はさまざまだが、言葉の使い方には十分注意をしなくてはならない。
世の中には“ちょっとした意地悪を言ってコミュニケーションを取る”といったタイプの人もいる。比較的照れ屋さんに多い。あなたの会社にもこういった人がいるかもしれない。

営業スタッフ時代のこと。
会社のスタッフAさんは「君との仕事は苦労させられるから嫌なんだよ」という感じのことを言う人がいた。ただ、これは本音ではなく、冗談でからかう感じ。
それに対してたいていの人は「イヤイヤ、そんなこと言わないでくださいよぉ」と返す。これがひとつのコミュニケーションだった。Aさんのコミュニケーションタイプを知っていたので、あまりストレスもなかった。
Aさんは、このようなネガティブな言葉をほとんどの人に対して言っていた。冗談だとしても毎日ネガティブな言葉を言っていれば、悪い影響が出てくる。本当は楽しかったはずの仕事も「苦労する」だとか「嫌だ」と言えばこじれるし、苦痛になる。
実際Aさんの周りでは、トラブルや問題が数多く起こっていた。
数年後、会社が合併した際にAさんはリストラ対象となり、会社から姿を消した。Aさんは能力が高くリストラになるような人ではない。しかし、言葉の力を甘く見ていた。言葉には思っている以上に力がある。Aさんは私にそのことを教えてくれた。