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SalesZine Day(セールスジン・デイ)とは、テクノロジーで営業組織を支援するウェブマガジン「SalesZine」が主催するイベントです。 丸1日を通してSales Techのトレンドや最新事例を効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

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SalesZine & Beyond 2025

2025年10月23日(木)12:30~17:45

「The Model」型組織の“分断と停滞”に効く 顧客起点の「カスタマーモデル」

関心の矢印はどこを向いているか? 売り込みを感じさせない「理想の顧客体験」の根底にあるもの

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 第2回は、分業体制により「売り手都合」の効率性を重視した結果、肝心の「顧客体験」が置き去りにされやすいという構造的な問題を解説した。では、私たちは本来、どのような体験を顧客に届けるべきなのか? 今回は、単なる商品の売り込みを超えて「この会社なら信頼できる」「また話したい」と自然に思ってもらえるような「理想の顧客体験」の本質について、実体験を交えながら探っていく。

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顧客の「選ぶ目」は、かつてなく厳しい

 まず前提として、第1回でも触れたように、顧客の購買行動は明らかに変わってきている。

 ウェブで検索すれば情報はいくらでも手に入るし、競合製品も無数にある。選択肢が広がったことで、顧客自身が「どの会社が最適か」「どの会社がいちばん信頼できるか」を冷静に見極めようとする時代になった。

 実際に、HubSpot Japanの調査によると、「どのような印象を持つ会社のサービスや商品を購入したいと思いますか」という質問に対し、「信頼できる会社」という回答が39.2%で第1位に挙がっている。

出典:HubSpot年次調査「日本の営業に関する意識・実態調査2025データ集」

※クリックすると拡大します

 そんな中で、従来のように「とりあえず提案」「とにかく接点をつくる」といった「売り手都合」のアプローチは、かえって不信感につながりやすい。

 必要なのは、まず信頼関係を築くこと。商品やサービスを売り込む前に、「この会社なら相談してみてもいいかも」と思ってもらえる存在になることだ。

 では、どうすれば良いのか。そのヒントとなるのが、私自身がかつて顧客として体験した、ある企業のアプローチだ。

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「売り込み」を感じなかった、ある企業の営業活動

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この記事の著者

株式会社イノーバ 代表取締役社長CEO 宗像 淳(ムナカタ スナオ)

 福島県立安積高校、東京大学文学部卒業。ペンシルバニア大学ウォートン校MBA(マーケティング専攻)。1998年に富士通に入社、北米ビジネスにおけるオペレーション構築や価格戦略、子会社の経営管理等の広汎な業務を経験。 MBA留学後、インターネットビジネスを手がけたいという思いから転職し、楽天で物流事業...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://saleszine.jp/article/detail/7548 2025/09/03 07:00

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