法人マスタの活用で営業品質の高度化も
また秦氏は法人マスタを活用する理由として、営業品質の向上も挙げた。「問い合わせ内容だけを見て対応を判断するのではなく、Salesforce上で会社の業種や規模、どんなビジネスを展開しているかという付加情報を見て対応できると、お客様からの第一印象が変わってくる」と説明する。
秦氏は企業マスタのほかにも、製造業における部品マスタなどさまざまなマスタが必要であるとし、根拠として次の図を紹介した。「マスタが整っていれば、やらなくて良い仕事がある。あるはずのコードが見つけられずに二重にデータを登録してしまうと、それだけで経営に悪影響を及ぼします。企業のあらゆる資産管理においても、マスタは重要」と述べ、本編を締めた。
セッション後半のQ&Aでは、視聴者から「マスタを構築することでどれだけの効率化や成果が出ているか」という質問が投げかけられた。秦氏は「ランドスケイプを導入することで、コード管理をする業務がほぼゼロになる。お客様マスタは毎月データを刷新してもらい管理する必要がない。投資額の4倍くらいのコストを削減できたと試算している」と具体的な成果について語った。
最後に秦氏は「DXの取り組みを通じて、もっと業務を効率化し、さまざまなチャレンジができると思う。SalesZineのインタビュー記事『業績会議・資料ゼロへ SFA再構築×インサイドセールス育成で挑む日立ソリューションズの営業改革』もぜひ、参考にして欲しい」と述べた。それを受け鈴木氏は、「営業組織に所属する視聴者の方々が、業務の中でトライアンドエラーを繰り返しながら、自社に合うセールスオペレーションのかたちをつくって欲しい」とメッセージを送った。
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