HubSpot Smart CRMの導入・運用支援を通じてRevOpsソリューションを提供する100(ハンドレッド)は、MSOL Digitalの事例記事を公開した。

導入の背景
2024年1月、マネジメントソリューションズから分社化して誕生したMSOL Digital。DX支援やビジネスアジャイルといった専門性のあるサービスを展開する同社には、分社化のタイミングにあわせてコーポレートサイトを立ち上げるという課題があった。
準備期間は約3ヵ月。専任の担当者がいない中で、複雑なソリューションをいかにわかりやすく伝えるか、そして採用強化につながるカルチャー発信をどう実現するかが大きなテーマとなっていた。
経営陣の関与と将来を見据えたHubSpot活用
本プロジェクトでは、代表取締役や執行役員が毎週の定例会に参加し、サービスの言語化や情報設計を議論する体制が整えられた。経営層が自ら関与することで、コーポレートサイトに企業の思想や文化を反映しつつ、各ソリューションの価値を的確に伝えるためのコンテンツが練り上げられていった。
CMSの選定にあたり、MSOL Digitalが採用したのがHubSpot Content Hubだった。短期間での立ち上げに対応しつつ、将来の拡張を見据えた基盤として、次の点が評価された。
- インフラ負担を抑え、迅速に立ち上げ可能
- CRMやマーケティング機能と統合し、将来的な拡張性を確保
- 専門知識がなくても運用できる操作性
- さまざまなナレッジとサポート体制による継続運用の安心感
導入後の効果
公開から数ヵ月で、採用活動と営業活動の両面に成果が現れた。採用面では、カジュアル面談や直接応募が増加し、応募者からは「ホームページを見て入社を決めた」という声も寄せられた。また、採用ページの更新を社内で行えるようになり、施策をタイムリーに展開できる体制が整った。
営業面においても、商談後に取引先がどのページを閲覧しているかを把握できるようになり、顧客の関心に合わせたフォローアップを実現。さらに、各ソリューションの強みを明文化したことで社外からの理解が深まり、営業活動の質を高める成果につながっている。こうした成果を支えたのは、経営層が自ら関与して企業の思想や文化をサイトに反映させたこと、そして限られた期間とリソースの中で内製と外部リソースを適切に組み合わせた点にある。
今後の展望
MSOL Digitalでは今後、ポッドキャスト配信による採用マーケティングや、AIを活用したコンテンツ制作にも取り組む予定。段階的にHubSpotの各機能を拡張し、より高度なマーケティングオートメーションを実現していくことを目指す。