マツリカは、対話型音声AI SaaS「アイブリー」を提供するIVRyが、マーケティングAIエージェント「DealAgent(ディールエージェント)」を導入したことを発表した。

導入の背景
IVRyが提供する対話型音声AI SaaSアイブリーは、ウェブサイトを通じて毎月数千件の新規リード(見込み客)を獲得している。その一方で、マーケティング部門とインサイドセールス部門は、それぞれ課題を抱えていた。
マーケティング部門では、ウェブサイト訪問者の関心度が「情報収集段階の潜在層」から「導入検討段階の顕在層」まで多岐にわたるにもかかわらず、画一的な案内に留まっているという課題があり、コンバージョン率を向上させるには、顧客1人ひとりの状況に合わせた新たなアプローチが求められていた。
またインサイドセールス部門では、増え続けるリードに対し人員が限られているため、業務効率化が急務だった。従来のアプローチでは、優先順位を判断する客観的なデータが不足しており、営業活動の効率を最大化することが困難だった。
同社では、これらの課題を同時に解決し、顧客のニーズを深く理解したうえでもっとも適した提案を行うため、ウェブサイト上での顧客対応とデータ活用を可能にするAIチャットツールDealAgentの導入を決定した。
導入後の取り組み
IVRy シニアマーケティングマネージャー 今坂良平氏のコメント

1. AIチャットエージェントによる、顧客一人ひとりに最適化されたWeb接客の実現
Webサイト上に「DealAgent」を設置し、サイトを訪れたお客様の状況に応じた双方向のコミュニケーションを目指します。
例えば、迷惑電話対策の記事を閲覧している潜在層のお客様には、具体的な対応策に関する質問に答えながら、自然な流れで「アイブリー」の資料請求をご案内します。
一方で、トップページや料金ページを閲覧している顕在層のお客様には、機能や導入に関する質問に即座に回答し、商談設定までをAIが自動で完結させます。
これにより、お客様の関心度合いに応じた最適な情報提供を行い、コンバージョン率の向上を目指したいと考えております。
2. 顧客データ活用による、インサイドセールス業務の高度化・効率化
「DealAgent」で得られる対話ログや行動データを分析して導入意欲の高い顧客を可視化し、アプローチの優先順位を決定します。
インサイドセールス担当者は確度の高い顧客に集中できるだけでなく、事前に疑問点や関心事を把握した上でアプローチできるため、提案の質とアポイント獲得率の向上を期待しております。
この取り組みを通じ、膨大なリードの中から本当に「アイブリー」を必要とするお客様へ、迅速かつ効果的にアプローチできる体制を構築したいと考えております。
私たちは今後も、マーケティング・営業AIエージェント「DealAgent」が実現する「エージェンティックマーケティング」を通じて、IVRy社の効率的・効果的なマーケティング活動・インサイドセールス活動を支援してまいります。