Sansanは、味の素が営業DXサービス「Sansan」の「メール署名取り込み」機能を追加導入したことを発表した。
メール署名をはじめとしたオンライン接点をSansanに蓄積できる本機能により、網羅性の高い顧客データベースの構築や事業スピードの加速を目指す。
導入の背景と期待する効果
味の素グループは、「アミノサイエンスで人・社会・地球のWell-beingに貢献する」というパーパスの下、中期ASV経営(経営方針)を掲げ、イノベーションの創出やDXによる業務改革を目指している。その実現に向けてM&A業務を主に行うコーポレート戦略部では、外部アドバイザーやスタートアップ企業との連携、協業を視野に、2021年からSansanを導入している。
顧客接点情報をSansanで一元管理し業務に活用してきた一方、2014年からのテレワーク推進によりウェブ会議やメールなどオンラインでのやりとりが増え、紙の名刺の交換枚数が減少。人脈情報が十分に蓄積できていないことに課題を感じていた。
このような課題を解決するため、同社は「メール署名取り込み」機能を追加導入した。本機能により、GmailまたはOutlookのメール情報と連携することでメールから署名情報を自動抽出することができ、Sansan上のデータベースに蓄積することが可能になる。
今後のアップデート予定
本機能は2023年5月末を目処に機能強化を予定しており、メール署名情報に加えて、組織内でやりとりされたメール履歴もSansan上で確認できるようになる。このアップデートにより、顧客とのあらゆる接点を自動でSansanに蓄積でき、キーパーソンへの接点の把握や高度なアプローチシナリオの作成など、戦略的な営業活動を後押しする。