パーソルグループのパーソルビジネスプロセスデザインは、開発・提供するファイル自動整理サービス「AUTOMETA(オートメタ)」に、AIがスライド単位でもっとも適した組み合わせを提案する「AIスライドマージ」機能を新たに追加し、提供を開始した。

提供開始の背景
近年、営業・マーケティング・研修などの現場では、スライドの再利用が推奨されながらも、資料構成を考えることに時間がかかる、似たような資料を何度もいちから作っている、属人化や品質のばらつきが発生しているといった課題に直面している。
加えて、近年注目されている生成AIによるスライド作成についても、自社のブランド・トーンにあったデザインにするためのプロンプト設計の難しさや再現性がなく都度品質が異なるなど、実務上の限界が浮き彫りとなっている。
これらの課題を受け、AUTOMETAでは、資料を1から作るのではなく、使える資料を組み合わせて活用するという実務的アプローチに着目し、蓄積された既存資料をもとに、AIが構成設計から資料作成までを担うAIスライドマージの開発に至った。
特徴
スライド資料の自動活用
格納された既存資料をスライド単位でAIが分析し、目的にあったスライドを自動で選定し活用する。
スライドデザインの統一
選定されたスライドを結合する際にフォントやカラーパレットを自動で統一する。
再現性と品質
プロンプト(指示文)の巧拙による品質差が少なく、安定した仕上がりのドラフト資料の作成が可能になる。
スライド選定を80%削減
従来の手動でのスライド選定に比べ、資料作成にかかる時間を80%削減(※)。
※パーソルビジネスプロセスデザイン調べ。従来機能では30スライドの資料選定に約30分かかっていたところ、本機能だと約6分で作成可能
クラウドストレージとの連携
SharePoint・Box・Google Driveといった主要クラウドストレージと連携を行うことで、これらに格納された資料を自動的にAUTOMETAへ連携しAIにより自動で整理・タグ付けをする。
操作ステップ

3つの操作ステップで、スライド資料のドラフトが作成できる。
パーソルビジネスプロセスデザイン AUTOMETA プロダクトオーナー 羽生田智貴氏のコメント

効率的に資料を作成していくためには、既存の質の高い資料をマネすることが一番の近道。しかし、資料をナレッジ化し誰でも参照できる状態にするには、資料の集約と整理が必要となります。さらに、これらを整えるには膨大な時間がかかるため、資料作成スキルの属人化や成果につながる資料共有の整備ができていないといった実態があります。
AUTOMETAは今後もより効率的に質の高い資料作りができる機能を提供し、企業の生産性向上へ貢献します。