PRIZMAでは、インサイドセールス(IS)を管掌する決裁者・管理職1,000名を対象に「インサイドセールスの実態に関する調査」を実施した。

ISに求められる役割は“関係構築”と“リサーチ”へシフト

「今、インサイドセールスに求められている役割は何ですか?」と質問したところ、もっとも多く回答があったのは「見込み客のリサーチ・精査(56.4%)」だった。次いで、「見込み客との関係構築(51.1%)」だった。
マーケとの連携は“実行フェーズから”が最多

次に「マーケティング部門とIS部門の連携は、どの段階から行われていますか?」と質問した。もっとも回答が多かったのは「施策実行フェーズで連携(44.4%)」だった。次いで、「施策企画、立案の段階から常に連携(36.5%)」だった。一方で、「ほとんど連携していない」と回答した企業も5.3%存在していた。
商談獲得チャネルはメール、ウェブ、セミナーが拮抗

さらに「今、最も商談を獲得しやすいチャネルはどれですか?」と質問した。回答結果は「メールマーケティング(34.8%)」「Webサイトでの資料請求(34.7%)」「対面セミナー(34.5%)」が拮抗し、オンライン・オフライン双方で成果が出ていることがわかった。また、展示会(30.1%)、ウェビナー(28.2%)も依然として有力な手段であることがわかった。
IS部門の課題は人材育成・継続フォロー・情報活用の不足

続いて「インサイドセールス部門では、現在どのような課題を感じていますか?」と質問した。もっとも多い回答は「成果を出せるIS人材の育成が難しい(33.6%)」だった。次いで、「一度接触したリードへの継続フォロー不足(27.9%)」「架電人員の不足(27.4%)」が上位に挙がった。さらに「SFA/CRMの記録が曖昧(23.4%)」や「スキル・判断の属人化(20.2%)」もいう回答もあった。
人員不足に加え、育成・仕組み化・情報活用の不足といった組織的課題が浮き彫りとなった。
今後注力すべきは再フォロー・標準化・プロセス再設計

最後に「今後、注力して改善したいポイントはどこですか?」と質問した。回答結果は「失注リードへの再アプローチ(36.7%)」が最多だった。次いで、「属人化防止のための標準化・ナレッジ共有(33.6%)」「リード優先順位設計・商談定義の見直し(31.3%)」が続いた。
改善意向は課題認識と直結しており、再フォロー・プロセス設計・標準化が最優先テーマといえる。加えて、SFA/CRMの導入やAI活用への意欲も強く、テクノロジーをきっかけにした組織変革が進む兆しが見られた。
【調査概要】
調査テーマ:インサイドセールスの実態に関する調査
調査期間:2025年8月5~8日
調査方法:PRIZMAが提供する調査PR「PRIZMA」によるインターネット調査
調査対象:インサイドセールスを管掌する企業の決裁者または管理職
調査人数:1,000人
モニター提供元:PRIZMAリサーチ
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合がある