留学生進学予備校、日本語学校、日本語教師養成講座を運営している行知学園は、リスキリング(スキルアップ・学び直し)に取り組んでいる会社員を対象に、「社会人の隠れリスキリング」に関する調査を実施した。
会社員のリスキリングの目的と始めてみて感じた変化

はじめに、「現在取り組んでいるリスキリング内容を選んだ理由」について質問したところ、「現職の仕事にすぐ活かせる内容だから」が最多で、「以前から関心があったテーマだから」「転職市場でのニーズが高い分野だから」という回答が続いた。
また、「リスキリングを始めてから感じた変化」について質問したところ、「仕事の視野が広がった」「モチベーションが上がった」「学ぶ楽しさを実感した」という回答が上位に挙がった。
リスキリングに取り組んでいることを周囲に共有しているか

「リスキリングに取り組んでいることを、職場の人や友人・家族など周囲に話しているか」について質問したところ、「誰にも話していない」という人が約2割いることがわかった。
また、「誰にも話していない」と回答した人に、「周囲に話していない理由」について質問したところ、半数以上が「特に話す必要がないと感じる」と回答した。
「隠れリスキリング」を行うことで、どのような利点があったのか

「リスキリングを『こっそり』行っていてよかった点」について質問したところ、「自分のペースで学べる」という回答が最多となった。
続いて、「リスキリングでスキルアップした後の転職やキャリアチェンジについて、現在どのように考えているか」と全員に質問したところ、約6割が「すでに動いている」「行動に移す予定」と回答し、学びの目的が新しい領域でのキャリア形成へと結びついている様子が見てとれた。
リスキリングを始める際に感じた不安や懸念点

「リスキリングを始める際に、不安に感じたことや懸念点」について質問したところ、「時間を確保できるか不安だった」が最多で、「続けられるか不安だった」「学ぶ内容が自分に合っているかわからなかった」という回答が続いた。
実際にリスキリングを始めてみて、どのように感じているのか
最後に、実際にリスキリングを始めてみて、どのように感じているか質問したところ、次のような自由回答を得た。
<リスキリングを始めて感じたこととは?>
- 新たなスタートがきれる喜びがある(30代/兵庫県)
- 時間は作ろうと思えば作れる(40代/東京都)
- 年々スキルが上がっていることを実感できる(50代/神奈川県)
リスキリングに取り組んだことで、内面的な変化や学びを通じて得られた小さな成功体験で「やればできる」という意識に転化し、キャリアの再構築だけでなく日常の余裕にもつながっていることがわかった。
【調査概要】
「社会人の隠れリスキリング」に関する調査
調査期間:2025年7月30~31日
調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
調査人数:1,003人
調査対象:調査回答時にリスキリング(スキルアップ・学び直し)に取り組んでいる会社員と回答したモニター
調査元:行知学園
モニター提供元:PRIZMAリサーチ