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SalesZine Day(セールスジン・デイ)とは、テクノロジーで営業組織を支援するウェブマガジン「SalesZine」が主催するイベントです。 丸1日を通してSales Techのトレンドや最新事例を効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

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SalesZien Day 2025 Winter

2025年1月28日(火)13:00~18:20

常に高い売上目標を達成し続けなければいけない営業組織。先行きの見通しが立たない時代においても成果を挙げるためには、過去の経験にとらわれず、柔軟に顧客や時代に合わせて変化し続けなければなりません。変化に必要なのは、継続的な学びであり、新たなテクノロジーや新たな営業の仕組みは営業組織の変化を助け、支えてくれるものであるはずです。SalesZine編集部が企画する講座を集めた「SalesZine Academy(セールスジン アカデミー)」は、新しい営業組織をつくり、けん引する人材を育てるお手伝いをします。

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現代組織が「営業学習機会」を奪う理由

「モノ」が売りにくい時代の「売れる営業」の育て方

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 市場が激しく変化し、情報があふれる現代。「商品がまったく売れない」「お客様が見向きもしない」という嘆きがあちらこちらで聞こえてきます。従来の営業手法が通用せず、このままでは自社の成長どころか生き残りすら危うい──そんな焦りを感じてはいないでしょうか。実際、高機能な商品や大幅な割引を打ち出しても、それが「具体的にどんな成果をもたらすのか」を明確に伝えられなければ、顧客の関心を引くのは難しいのです。このままでは優れた技術を持っていても収益につながらず、組織全体の意欲も低下しかねません。では、どうすればこの逆境を乗り越え、勝ち残る営業組織を育てていけるのでしょうか。

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営業の役割は「成功のイメージ」を伝えること

 顧客が求めているのは、商品そのものではなく、「その商品を購入すると何がどう変わるのか」という具体的なイメージです。たとえば、企業が新しいシステムを導入する際に気にするのは、「どんな機能があるのか」ではなく、「業務がどれだけ効率化されるのか」「売上がどれほど伸びるのか」といった成果です。しかし、こうした変化を導入前に明確に思い描くのは容易ではありません。

 そこで重要になるのが営業の役割です。営業部員は、顧客が想像しづらい「成功のイメージ」を具体的に伝え、導入後にどのような良い変化が起こるのかを、納得感を持たせながら示す必要があります。その際、強力な武器となるのが「導入事例」です。

 導入事例によって顧客は「他社がどのように変わったのか」を知ることができます。成功した企業の事例を知ることで、「自社でも同じような成果が得られるかもしれない」という期待が生まれ、購入の意思決定を後押しします。

 また、営業活動の中で導入事例を活用すれば、購入前の段階から「導入後のイメージ」をしてもらうことができ、説得力のある営業トークにもつながるのです。

導入事例の取材で「思いがけない強み」が生まれる

 導入事例を営業ツールとして活用するには、顧客への取材が欠かせません。取材では、「導入前の課題」「自社の商品を選んだ理由」「意思決定のポイント」「導入時の苦労」「導入後の活用状況」「今後の展望」などをうかがいます。こうした情報を集めることで、自社の強みや顧客のニーズをより深く理解できます。

 自社の強みは、社内で決めるものではなく、顧客が価値を感じたものです。競合と比べて優れていると判断された点こそが、本当の強みになります。取材を通じて、顧客がどのように自社の商品を選んだのかを知ることで、強みが明確になります。

 また、取材を通じて気づかなかった強みを発見することもあります。筆者自身も顧客にインタビューを行った際に、「専門研修なしで直感的に使えた」「サポートが驚くほど手厚い」といった声を多数いただき、とても驚いたことがあります。

 なぜなら取材をするまでは、こうした点が自社の強みだとは考えていなかったからです。顧客は、商品の基本機能だけでなく、使いやすさやサポートの充実といった付加価値も重視しています。こうした情報を営業トークに取り入れることで、より魅力的な提案ができるようになるでしょう。

 さらに、取材の中で「御社では〇〇は提供していないのですか?」といった質問を受けることもあります。これは、顧客が求める新たなニーズのヒントです。こうした声を商品改良や新商品の開発に活かせば、より顧客の期待に応える商品を提供できます。

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導入事例は「顧客との関係づくり」「営業育成」にも役立つ?

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この記事の著者

佐宗大介(サソウダイスケ)

カイロスマーケティング株式会社 代表取締役。社会・技術・市場ニーズが大きく変化する現代において、持続的な経済発展や雇用創出に貢献したいと願い、「マーケティングを、もっと身近に。」を理念に掲げ、2012年に同社を設立。自社製品であるMA/SFAツール「Kairos3」を通じて、これまでに2,000以上...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://saleszine.jp/article/detail/6885 2025/03/03 07:00

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