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SalesZine Day(セールスジン・デイ)とは、テクノロジーで営業組織を支援するウェブマガジン「SalesZine」が主催するイベントです。 丸1日を通してSales Techのトレンドや最新事例を効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

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to be ONE TEAM ともに「売上」をつくるマーケティングとセールス

2024年10月16日(水)13:00~17:35

常に高い売上目標を達成し続けなければいけない営業組織。先行きの見通しが立たない時代においても成果を挙げるためには、過去の経験にとらわれず、柔軟に顧客や時代に合わせて変化し続けなければなりません。変化に必要なのは、継続的な学びであり、新たなテクノロジーや新たな営業の仕組みは営業組織の変化を助け、支えてくれるものであるはずです。SalesZine編集部が企画する講座を集めた「SalesZine Academy(セールスジン アカデミー)」は、新しい営業組織をつくり、けん引する人材を育てるお手伝いをします。

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SalesZine Day 2024 Summer

「自分でやるほうが早い」「メンバーの目標達成意識が低い」営業マネージャーの課題へ回答/高橋氏×長村氏

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 働き方にあらゆる制約がある現代。「事業成長」と「メンバーの成長」という責任を一手に背負う営業マネージャーの苦労は計り知れず、どのマネージャーも多かれ少なかれ似通った課題を抱えているのではないだろうか。2024年7月12日にSalesZineが開催した「SalesZineDay 2024 Summer」のセッションには、『無敗営業』シリーズ、『営業の科学』の著者であるTORiX 代表取締役 高橋浩一さんと、『急成長を導くマネージャーの型』著者でEVeM CEO 長村禎庸さんが登壇。よくあるマネジメント課題について、体験と理論を交えたおふたりならではの実践的アドバイスをご紹介いただいた。

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「どこに介入するべきか」「自分がやるべきか」考える

宮田(SalesZine編集部) さっそくひとつめのあるある課題にお答えいただきます。「自分でやったほうが早いと仕事を巻き取ってしまう営業マネージャー」におふたりならどうアドバイスをされますか。

高橋(TORiX) 営業マネージャー自身、具体的にどのように介入すれば良いかわかっていないケースも多いです。まず、介入のあり方を整理する必要があるでしょう。そのうえでヒントやアドバイスを渡し、任せるか任せないかを判断します。

 具体的には、商談の一覧を出してもらい、その商談をさらに分解してかかわり方を変えていきます。次の図では魚釣りにたとえていますが、仕事において「なんとなく全体がダメ」ということはなく、介入するべきポイントは明確にできるはずなんですよね。

画像を説明するテキストなくても可

高橋 人に任せられないマネージャーは感情に走ってしまいがちで「自分が行かなきゃ」となってしまう。しかし、実際にはそんなことはないですし、メンバーに任せる案件を戦略的に持っておかなければ、いつまでも成長スピードが上がりません。マネージャーに必要なのは支援の際に提示できる解決策をたくさん持っておくことができるかです。

TORiX株式会社 代表取締役 高橋浩一氏
東京大学経済学部卒業。外資系戦略コンサルティング会社を経て25歳で起業、企業研修のアルー株式会社に創業参画(取締役副社長)。事業と組織を統括する立場として、創業から6年で70名までの成長を牽引。同社の上場に向けた事業基盤と組織体制を作る。2011年にTORiX株式会社を設立し、代表取締役に就任。これまで4万人以上の営業強化支援に携わる。コンペ8年間無敗の経験を基に、2019年『無敗営業』、2020年に続編となる『無敗営業 チーム戦略』(ともに日経BP)を出版 、シリーズ累計9万部突破。2021年『なぜか声がかかる人の習慣』(日本経済新聞出版)、『気持ちよく人を動かす』(クロスメディア・パブリッシング)、2022年『質問しだいで仕事がうまくいくって本当ですか? 』(KADOKAWA)、2023年『「口ベタ」でもなぜか伝わる 東大の話し方』(ダイヤモンド社)、2024年4月『営業の科学』(かんき出版)を出版。年間200回以上の講演や研修に登壇する傍ら、「無敗営業オンラインサロン」を主宰し、運営している

長村(EVeM) 先ほどの高橋さんの図をスプレッドシートに落として運用するイメージがわきました。各プロセスにおいて「この人だったらここまではOK」「ここからは難しい」という線引きが可視化できるため、印象や感情、バイアスなどを抜きに接することができますね。ぜひ真似してみたいです。

株式会社EVeM CEO 長村禎庸氏
2006年大阪大学卒。リクルート、DeNA、ハウテレビジョンを経てベンチャーマネージャー育成トレーニングを行うEVeM設立。DeNAでは広告事業部長、株式会社AMoAd取締役、株式会社ぺロリ社長室長兼人事部長などを担当。ハウテレビジョンでは取締役COOとして同社を東証マザーズ上場に導く。2020年株式会社EVeMを設立。noteで発信したブログ「ベンチャーマネージャーのマニュアル」をきっかけに、さまざまなベンチャー企業にマネジメントの型をインストールするトレーニングを展開。創業3年で約1,000名の経営者・マネージャーにトレーニングを実施するまでに成長。また、2021年技術評論社より『急成長を導くマネージャーの型〜地位・権力が通用しない時代の“イーブン“なマネジメント〜』を出版し、ベンチャー経営者・マネージャー中心に広く活用されている

宮田 長村さんは「自分がやったほうが早い」という考え方をどう思いますか。

長村 たしかに、自分でやったほうが早いのは事実かもしれませんが、論理的でありません。「自分がやるべきだからやる」と考えるのが正しいと思うんです

 マネージャーの業務は2種類です。「決める」か「実行する」か。

 まず「決める」ことについて。「(1)決定は後戻りできるものかどうか」「(2)決定は事業に大きなインパクトがあるのかどうか」を判断してください。後戻りもでき、事業に大きなインパクトもないのであれば、決める権限もほかのメンバーに移譲すれば良いでしょう。「実行する」ことに関しては、「(1)あなた自身がやれば、結果が変わるのか」「(2)業務が重要か否か」この2点ですね。誰がやろうが「質」がさほど変わらないのであれば、その業務は委譲すれば良い。

宮田 メンバーに対してどういうアクションをしようかと考えてしまいがちですが、まず「自分がやるべきか」に立ち返り自問自答する。とても大事なことですね。

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「高すぎる合格点」は錯覚 「撤回条件」をつけよう

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この記事の著者

清家直子(セイケ ナオコ)

フリーライター。地方新聞社で報道記者として、行政や事件報道に従事。現在は、企業オウンドメディアやビジネス系、法律関連サイトなどでインタビューを含めた情報発信を行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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