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セールスフォース・ドットコムはなぜ「巨大エコシステム」をパートナーと拡大し続けるのか

2020/03/16 10:00

 クラウドという言葉が定着する前から、いち早くクラウド上でソフトウェアを提供するSaaSの世界を牽引してきたセールスフォース・ドットコム。その集大成とも言えるAppExchangeは、世界最大級の法人向けSaaSマーケットプレイスだ。営業支援やバックオフィスなど、さまざまな業務を支えるアプリケーションがSalesforceのプラットフォーム上で日々動いている。その数は4,000本を超え、Saleforceユーザーのうち、 Fortune 100に選ばれている企業では9割がAppExchangeを利用しているという。この巨大なエコシステムをつくり上げ、いまなお拡張させ続けている立役者のひとりに話を聞いた。

10年間取り組んできたAppエコノミーづくり

 SaaSのリーダー企業であるセールスフォース・ドットコムの功績のひとつに、AppExchangeというエコシステムを作り上げたことがある。ユーザーの業種や業務内容、課題に応じたソリューションをひとつの大きなシステムで提供しようとするのではなく、プラットフォーム上のアプリケーションで柔軟に対応しようとするありかたは、SI 文化の根強かった日本企業に新しい風と確かな成果をもたらした。

 このエコシステムが成立するためには、セールスフォース・ドットコムと外部企業の強いパートナーシップが絶対条件となる。Salesforceプラットフォームを補完し、パートナーにもベネフィットを生む関係はいかにしてつくられているのか、御代さんに話を聞いた。

――まずは御代さんが現職に至るまでの経緯を教えていただけますか?

セールスフォース・ドットコムに入社して、今年で11年目になります。最初はOEMプログラムの立ち上げに携わり、プラットフォーム上でパートナーさんに新しいアプリケーションサービスを提供してもらうための「Appエコノミー」づくりを5年ほど行っていました。その後はプロダクトマーケのチーム立ち上げを経て、今年2月から現在のAppExchangeアライアンス部でアプリケーションパートナーさんのビジネスを支える仕事をするようになりました。

OEMプログラムを立ち上げた2009年当時はクラウドビジネスの黎明期で、「セールスフォース・ドットコムが新しいSaaSのプラットフォームをつくるらしい」という期待感がすごく大きかったですね。そんななか、クラウドをリードするのはセールスフォース・ドットコムだけじゃない、プラットフォーム上にはいろいろなアプリケーションを乗せられる、というコンセプトで始まったのがOEMプログラムでした。このプログラムを通して、クラウド上でサービスを提供したいと考える人たちに広く出会うことができました。

 
株式会社セールスフォース・ドットコム 執行役員 アライアンス事業 AppExchange アライアンス部 部長 御代茂樹さん

いま在籍しているAppExchangeアライアンス部のミッションは、セールスフォース・ドットコムのアプリケーションパートナーのビジネスをサポートして一緒に成長することと、新しいパートナーを増やすことです。具体的にはプラットフォーム上にアプリケーションを作ってくれるOEMパートナーや、Sansanやベルフェイスのように、すでにアプリケーションのブランドが確立されていて、SalesforceというCRMにつなげるとシナジーが生まれそうな企業をリクルートする活動を行っています。リクルートだけでなく、さまざまな取り組みによってパートナーさんのビジネスをSalesforceとともに成長させることが私たちのチームの仕事です。

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