ナインアウトは、提供するAIインターフェース「Ask One」について、オムロンに導入されたことを発表した。

導入の背景
オムロンは、制御機器をはじめ、ヘルスケア、社会システム、電子部品などさまざまな事業を展開している。同社は年に数回、大規模な展示会へ出展しており、一会期あたり数万人規模の来場者が訪れる。
これまで、ピーク時には受付での待ち時間が発生し、営業機会の最大化や来場者の体験価値に課題があった。さらに、増え続ける来場者とのやり取りを都度記録し、SansanやSalesforceへの連携作業にも多大な工数がかかり、担当者の負担が増大していた。
これらの課題を解消し、顧客体験の向上と展示会オペレーションの効率化を両立するため、オムロンはAsk Oneの導入を決定した。
期待する効果
来場予約フォームと「参照マジック」による情報連携で、スムーズな受付を実現
分岐設定や質問タイプを駆使してさまざまなフォームを作成できるAsk Oneの特徴を活かし、事前の来場予約フォームを構築することによって、来場時間の分散による混雑緩和を図る。また、Ask Oneの外部データベース連携機能によって、来場予約フォームに登録された情報をSansanやSalesforceへ即時連携。加えて、Ask Oneの「参照マジック」を活用することで、当日は名刺を読み込むだけでSalesforce上にすでに登録されている情報を手元の受付フォームですぐに確認できるようになり、大規模な展示会におけるスムーズな受付体験を目指す。
名刺情報やヒアリング内容をSalesforceに即時連携し、情報の一元化と効率化を推進
ブースでの顧客対応において、Ask Oneで作成したフォームで名刺を読み取り、ヒアリング内容を入力することで、顧客情報やヒアリング内容がSalesforceに自動連携される。会期後の手入力や手動でのバッチ処理が不要となり、対応履歴が自動的に蓄積される仕組みを構築。これにより、リアルタイムでのフォローが可能になる。
オムロン インダストリアルオートメーションビジネスカンパニー ソリューション営業本部 セールスイネーブルメント部 部長 木村 直弘氏のコメント
オムロンの最新技術を直接ご体感いただける重要な場として、“展示会”は来場者数を大きく伸ばしてきました。その一方で、増加する来場者への対応においては、“受付での滞留”や”誘客・来場者データ管理のDX”が課題となっていました。
今回「Ask One」を導入することで、混雑ピークを平準化する来場予約管理システムの構築や、受付での名刺読取によるアンケート端末への来場者情報の即時反映を実現し、来場者一人ひとりに合わせた顧客体験の向上に取り組んでいきます。これにより、きめ細やかな顧客体験の実現と、営業活動の高度化が両立できると期待しています。