マネーフォワードは、SALESCOREと金融機関向けDXを軸にしたセールス・イネーブルメント支援を共同で行うため、業務提携契約を締結した。
マネーフォワードは、プロダクト開発や事業展開で培った知見とノウハウを活かし、金融機関などのパートナー企業と新たな金融サービスを提供する「Money Forward X」部門において、金融機関のデジタル化をサポートしてきた。一方SALESCOREは、セールス・イネーブルメント、つまり営業組織が継続的な成果を上げるために必要な「売れるメカニズムの解明」「人材育成」「組織改善」に関して、戦略立案から意識改革、制度設計、仕組み化の定着といった実行までを一気通貫で提供している。
効果的な営業活動を行うためには、SFA/CRMといった営業活動をサポートするITツールを活用したDXが不可欠となる。しかし、金融庁の調査※1によると、多くの地銀が営業活動におけるデータ活用を進めている一方、データ分析には表計算ソフトを使用し、専門ソフトを使っているのは36%に留まっている。また、中小企業庁※2による調査でも、セールス分野でITツールを導入している企業は全産業の32.7%という結果が出ている。さらに、ツールを導入した企業でも「ツール活用に適した組織体制になっていない」「データを入力し、データをもとにマネジメントをする習慣がない」「勝ち筋の型化とその共有や実践への落とし込みができていない」などの課題が生じている。
これらの課題に対するソリューションを金融機関の営業組織に最適化して提供することを目的として、今回、マネーフォワードとSALESCOREは業務提携契約を締結した。これまでSALESCOREは、現場マネジメントを含めた組織への伴走により、文化の定着までをサポートしてきた。マネーフォワードが持つアカウントアグリゲーション技術を活用することで、金融機関が持つトランザクションデータをCRMなどと連携し、SALESCOREの支援領域においてより高度なコンサルティングサービスの提供が可能となる。
今後、「Money Forward X」とSALESCOREは、金融機関の営業組織におけるデータ活用およびDXを推進することで、現場の非効率を無くし、ユーザーに向き合う営業組織がモチベーションを高く保つための仕組み化に貢献していく。