メールDXツール「yaritori(ヤリトリ)」を提供するOneboxは、「ビジネスメール調査2026」を実施し、その結果を発表した。

約7割が「メール」をもっとも利用するコミュニケーション手段と回答
普段からメールを使っているビジネスパーソンは約7割で、そのうち一番利用するコミュニケーション手段としてメールを挙げた人は55.5%だった。ビジネスチャットをはじめ、新しいコミュニケーションツールが次々に生まれるなかでも、メールは変わらず利用され続けていることがわかった。
メール作成・返信に「5分以上」かける人が3割超、要因の約6割は「文章推敲の時間が必要」
メールの作成・返信にかかる時間は「5分以上」という回答が3割以上にのぼった。業務効率化が多くの企業で重要テーマとなるなか、メール対応にかかる時間は依然として減っていない。また、「5分以上」と回答した人のうち約6割が文章の推敲に時間を要していると回答した。メール文面の作成・推敲は生成AIの得意分野であり、AI活用による効率化の余地があることが示唆される。
メール対応でAIを使わない人が過半数、「使わないほうが早くて正確」が最多理由に
調査の結果、メール対応へのAI活用について「活用しない(週0日)」と回答した人が半数を超えた。AIによる業務効率化が進み、「AIエージェント」などの活用が注目を集めるなかでも、「ほぼすべてのメール業務で活用している(ほぼ毎日)」と回答した人は全体の18.2%にとどまった。
活用しない理由としてもっとも多かったのは「使わないほうが早くて正確」(35.19%)、次いで「使い方がわからない」(34.26%)だった。AIの普及が進むなかでも、実務レベルでは依然として活用しきれていない現状が浮き彫りになった。
メール業務へのAI活用の最多は「下書き作成」、時間短縮と質向上の効果も明らかに
具体的なAIの活用用途は、「メール本文の下書き」「メールの自動返信」「メール本文の修正」が上位を占めた。メール対応に必要な一連のタスクのなかで、とくに多くの時間を使う「メール本文の作成」についてAI活用が進んでいることがわかった。
AI活用をしている人はメリットとして「メール対応時間の削減」「メール文面の表現の質向上」「誤字脱字の削減」を感じていることがわかった。AI活用の有無によって業務スピードや業務の質の面で差が生まれており、これらの結果から、AI活用が業務効率やメール品質の向上に一定の効果をもたらしていることが示唆されている。
【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査対象:20~59歳の会社員(20代76名、30代76名、40代76名、50代72名)
回答者数:300名
調査期間:2025年10月8日(水)
