「視点・視座・視野」を柔軟に使い分け、同じゴールを目指す
──マーケティングと営業が連携するために、押さえておくべき「勘所」とは何でしょうか。
マーケティングと営業が同じゴールを目指すためには「視点と視座と視野」を自由自在に操ることが大切だと思っています。マーケティングは分析や仕組みづくりが得意で、俯瞰して全体をとらえてから絞り込んでいく視点の人が多い。それに対して営業は最前線でお客様という「個」を相手にやり取りをしていて、成功事例があれば下から水平展開で広げていくという発想なんです。
マーケティングも営業も目標は同じなのに、「視点・視野・視座」が違うことで、わかり合えない事象が発生します。マーケティングは、営業の「個から広げていく発想」に合わせてわかりやすく説明することも必要ですし、俯瞰だけではなく、営業の解像度の高い見方が重要な場合もあります。柔軟な「視点と視座と視野」の使い分けが、鍵を握るのではないでしょうか。
──最後に、今後のチャレンジとメッセージをお願いします。
2024年10月から、営業が使うCRMをマーケティングと同じツールにリプレイスしました。顧客接点をワンプラットフォームで管理できるようになったことで、今まで見えなかったものが見えてくるようになると期待しています。たとえば、グローバルの視点でマーケティングをとらえ直してみたいですね。CRM上で必須項目を設定したり、コメント機能を活用することで、メールが主流だった社内文化にも挑戦しているところです。
マーケティング部の行動指針は、“お客様”と私たちが「わくわく」するマーケティングを実践すること。営業を含むすべてのお客様と一緒に、楽しみながらこれからも取り組んでいきたいと思います。
──本日はありがとうございました!