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営業の仕事は「売る」ことなのか? 「Buyer Enablment」をめぐる冒険

2024年7月12日(金)13:00~18:20

常に高い売上目標を達成し続けなければいけない営業組織。先行きの見通しが立たない時代においても成果を挙げるためには、過去の経験にとらわれず、柔軟に顧客や時代に合わせて変化し続けなければなりません。変化に必要なのは、継続的な学びであり、新たなテクノロジーや新たな営業の仕組みは営業組織の変化を助け、支えてくれるものであるはずです。SalesZine編集部が企画する講座を集めた「SalesZine Academy(セールスジン アカデミー)」は、新しい営業組織をつくり、けん引する人材を育てるお手伝いをします。

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トップ営業はなぜマニュアルトークをしないのか?


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 住宅営業からキャリアをスタートするも、自身にあった営業スタイルが分からず7年間苦労し続けたという菊原智明さん。習慣を見直し、トップ営業になってからも営業について考え抜いてきた菊原さんが今回選んだテーマは「トップ営業がマニュアルトークをしない理由」。トップ営業のトークがもとになっているはずなのに、なぜトップ営業はマニュアルを使わないのでしょうか。

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組み立ては悪くないが、強引なトーク

 トップ営業マンというと「マニュアルトークをしっかり実践して結果を出している」といったイメージを持つかもしれない。実際、営業トークのマニュアルを作成しているのはトップ営業マンである。

 しかし、当の本人はそのトークをまったく使っていなかったりする。私の営業格言で 「稼げる営業マンはマニュアルを無視し、ダメ営業マンはマニュアルトークに忠実」 というものがある。そのことについて詳しく解説させてほしい。

 出張先でのこと。時間に余裕があったので、時間をつぶそうと何気なくスマートフォンショップには行った。展示されている最新モデルを見ているとひとりの店員さんが近づいてくる。

 私は営業コンサルタントなので、こういった接客は勉強になるし、良いデータになる。またスマホの最新情報も欲しい。ということで少し付き合ってみることにした。

店員 スマートフォンの買い替えをお考えですか?

私 いえいえ、ちょっと見ているだけなんです。

店員 そうですか、いまはどんなタイプをお使いですか?

私 いまはこれです。

店員 そちらのタイプですとそろそろ電池が弱くなってくるころではないでしょうか?

私 そうでもありませんが。

店員 いまそうかもしれませんが、2年近く経過していますし。徐々に弱くなりますからお困りになると思いますよ。

 現状確認トークからの、恐怖モチベーション系のトーク。よくあるトークの組み立てだ。あまり私の好みではない。私がそのトークに乗る気がないことを判断した店員さんは、別の切り口で攻めてきた。

店員 お客様、料金プランに満足されていますか?

私 う~ん、分からないですね。

店員 ネットをそれほど使わないのでしたら、いまお使いのプランより30~50%お安くなるケースもあります。

私 そうですか。

店員 最新機種に買い替えればネットのスピートも早くなりますし、いかがでしょうか?

私 いまは考えていません。

店員 数も限られていますし、お好きな色を選べなくなります。キャンペーンもやっていますから!

 料金プランのメリットから入り、限定性を伝えクロージング。組み立ては悪くはないが、とにかく強引過ぎる。店員さんのトークをさえぎり「そろそろ電車が来るので、すみません」と言って強引にその場から去ったのだ。

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ダメ営業時代の「よっし!伝えたぞ」

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この記事の著者

営業サポート・コンサルティング株式会社 代表取締役 菊原智明(キクハラトモアキ)

群馬県生まれ。大学卒業後営業の世界へ。「口ベタ」、「あがり症」に悩み、7年もの間クビ寸前の苦しい営業マン時代を過ごす。その後訪問から”営業レター”に手法を変えたことで4年連続トップの営業マンに。2006年に独立、講演活動、研修を行っている。2010年より関東学園大学にて学生に向け全国でも珍しい【営業の授業】を行い、社会出てからすぐに活躍できるための知識を伝えている。2019年までに56冊の本を出版。ベストセ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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