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SalesZine Day(セールスジン・デイ)とは、テクノロジーで営業組織を支援するウェブマガジン「SalesZine」が主催するイベントです。 丸1日を通してSales Techのトレンドや最新事例を効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

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to be ONE TEAM ともに「売上」をつくるマーケティングとセールス

2024年10月16日(水)13:00~17:35

常に高い売上目標を達成し続けなければいけない営業組織。先行きの見通しが立たない時代においても成果を挙げるためには、過去の経験にとらわれず、柔軟に顧客や時代に合わせて変化し続けなければなりません。変化に必要なのは、継続的な学びであり、新たなテクノロジーや新たな営業の仕組みは営業組織の変化を助け、支えてくれるものであるはずです。SalesZine編集部が企画する講座を集めた「SalesZine Academy(セールスジン アカデミー)」は、新しい営業組織をつくり、けん引する人材を育てるお手伝いをします。

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Salesforceの女性営業ネットワークが挑む、誰にとってもより働きやすい環境づくり

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 Salesforceでは、2024年2月から女性の営業にフォーカスした働きやすい環境づくりやキャリア構築を支援する取り組み「SWAN(Salesforce Woman AE Network)」を開始した。今回は、Salesforceの女性活躍支援や、すべての営業社員にとって働きやすい環境構築について、SWANのアドバイザーである安田大佑さん(専務執行役員 コマーシャル営業統括)と、リーダーの内山真弓さん(エンタープライズ公共・金融・地域SX営業統括本部 公共・文教・NPO営業本部 本部長)に話を聞いた。

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子育てとの両立、キャリアプランへの不安を共有できる場所を

──女性営業が活躍しやすい環境構築や、その支援を目的に立ち上げた「SWAN」ですが、おふたりはどのような役割を担っているのでしょうか。社内での業務内容も交えてお聞かせください。

安田 Salesforceには、大きく分けて中堅中小とエンタープライズ、それぞれのお客様を対象にした営業部門があります。私はそのうち、中堅中小のお客様を担当する営業部門の責任者を務めています。私はSWANでは「エグゼクティブアドバイザー」として、主にシニアリーダーシップのメンバーを代表して、営業部門全体での取り組みを先導する役割です。

内山 私はエンタープライズのお客様を対象とした営業部門で、公共や文教、NPOといったお客様を担当する組織のマネージャーを務めています。SWANでは、数多く参加しているマネージャー層のひとりとして、男性マネージャーも交えた変革のプランニングや、実際に取り組みを行うチームにいます。

安田さん/内山さん

──SWANを立ち上げる前、社内にはどのような課題や声があったのでしょうか。

内山 まず大きなものとして挙げられるのは、多くの従業員が女性の営業担当者のニーズや希望を深く理解できていなったことです。現場では日々お客様と向き合うことに全力投球で、ジェンダーに関する話をする機会はとても少なかった印象です。しかし、会社としてもっと課題を掘り下げ、効果的な施策を考える必要があると考え、SWANの立ち上げにつながりました。当時の上司からは「マネージャー層が積極的に、より働きやすくするための環境を整備することで、女性営業を増やせるような職場にしよう」と声をかけられたことを覚えています。

 加えて、エンプロイーサクセスチーム(当社の人事チーム)が女性営業に対してアンケートをとったところ、女性の多くが子育てと仕事の両立や自身のキャリアプランに不安を抱えていることがわかりました。そこで、女性営業担当同士をつなげて、みんなが感じているものを発散したり、解決したりする場ができないかと考えたのも、SWANを開始した理由です。

株式会社セールスフォース・ジャパン

エンタープライズ公共・金融・地域SX営業統括本部

公共・文教・NPO営業本部 本部長 内山真弓さん

──もともと活躍している女性が多いイメージを持っていました。

安田 活躍している女性は、多い会社だと思います。ただ、コロナ禍を経て働き方に対する価値観が変わったこともあり、徐々にプライベートとパフォーマンスを両立するのに苦戦する人が増えてきた印象があります。私自身、当時はセールス・イネーブルメントのチームにいたのですが、人は自分だけで成長するものではありません。会社としても長期的な視点を持って働きやすい環境をアップデートし続ける必要性を感じていました

育休から復帰した従業員が「より働きやすくなった」と感じる背景とは

──2024年2月の立ち上げからまだ間もないとも言えるSWANですが、現在はどのような取り組みを進めているのでしょうか。

内山 まず、マネージャー層が意識改革をして、現在の環境を認識し、どう変わっていくかを考える必要性があると私たちは考えています。外部から講師を招き、「誰もが働きやすい環境とはどのようなものか」「多様性の理解に必要な姿勢はどのようなものなのか」「自分たちは何をしていくべきか」というようなテーマへの理解を深めるセッションを準備中です。そのほか、アンコンシャスバイアスに関するセッションなども予定しています。

 マネージャーだけでなく、営業担当者に対するキャリア構築の支援も企画中です。外部でマネージャーとして活躍している女性をお呼びし、当社の営業担当者やリーダー層とパネルディスカッションする形式を想定しています。

──徐々にさまざまな取り組みが始まる中で、社内から何か反響はありましたか。

安田 こうした取り組みを実施する機会はこれまで少なかったのですが、最近は取り組みも活発化すると共に、このようなSWANの取り組みの重要性を私のほうからも発信しているので、従業員にもより伝わっていると思いますし、理解度も高まっているはずです。この数ヵ月ほど、私のチームに産休・育休から営業に復帰する従業員が数名いたのですが、コミュニケーション量を増やしたことで「より働きやすくなったと感じる」「安心感がある」といった声も挙がっています。

株式会社セールスフォース・ジャパン

専務執行役員 コマーシャル営業統括 安田大佑さん

安田 育休からの復帰後、家庭の事情などでほかのメンバーにアポを代わってもらうことを心苦しく感じてしまう従業員もいます。しかし、当社のカルチャーとしてそのような事情に対し、何ができるかをチームで考えます。

 マネージャーとしては、むしろメンバーへ「チームを頼って」と伝えています。誰かを頼るのは最上級の信頼です。社内でも本音でやりとりをすることが、互いの信頼関係を深め、心理的安全性の高い組織づくりにつながっているのです。

内山 私自身、ジェンダーの話や意見を発信すると、わがままだと思われてしまう可能性があると勝手に感じていたかもしれません。ただ、一度口に出すと、どんどん議論が活発になっていくんですよね。まだ小さな変化ではありますが、SWANができたことで、臆せずに話し合える文化が広がっていると感じます。

安田 Salesforceのコアバリューのひとつはイノベーションです。きっかけさえあれば、みんなが動き出して、それを会社としてサポートしようとする空気もありますし、スピーディーに変化が起きていきます。SWANをきっかけに、短期間で今まで以上に良い方向に向かうことができると確信しています。

有限なリソースの効果的な使い方を議論

──企業規模が大きいにもかかわらず、迅速に変化できるのは大きな強みですね。働き方の観点で、Salesforceならではの文化や強みはありますか。

安田 キャリアの選択肢が非常に幅広い点が、魅力ではないでしょうか。グローバルでオープンポジションを見ることができる仕組みがあり、希望するキャリアに向けた支援制度も充実しています。実際に、新しい活躍の場を見つけて、挑戦する人も多いですし、柔軟に働き方やキャリアをアップデートしていける会社です。

 ナレッジマネジメントにも注力していて、社内の英知が社内のサイトやSlackに結集しています。在宅であっても新しいことを学んだり、スキルを高めたりする環境もとても充実しています。

内山 個人的には、5年10年前と比較して労働時間も圧倒的に減っていると感じますね。

安田 テクノロジーを積極的に活用しており、効率性が高まっていると感じます。これまではオフィスに来て、パソコンを開かなければ仕事ができなかったかもしれませんが、今は自宅や移動中でも仕事ができる時代です。とくに当社には自らテクノロジーを使って得たナレッジを社内に還元する文化があり、それが業務効率の改善に非常に活きていると感じています。

 たとえば、不必要な日報作成などもありません。営業活動はすべてCRM上に残るため、それが日報代わりです。もちろんマネージャーがデータに目を通しており、そこからフィードバックしています。

内山 私が業務の中で比較的多くの時間を使っているのが、資料作成です。先ほど安田が紹介したようにナレッジ共有が充実してきていることから、資料作成のハードルが下がり工数も減り、かなり自分の残業時間も減りました。

 若年層のリーダーが増え、優先事項を決めるとともに、これまでの当たり前を見直し、「やらないこと」を決める議論も増えたと感じます。働くうえで、各チームメンバーの有限なリソースをどう使うのがもっとも効果的か。いわゆるエッセンシャル思考が組織内に根づき始めているように感じます。

安田 裁量を持って働けるのも魅力ですよね。

内山 私のチームに関して言えば、子育てをしながら働く従業員も多いため、保育園の送り迎えをする時間には会議を入れないことがほとんどです。先日話した子育て中の役員は、子どもの生活時間に合わせて、寝かしつけが終わったあとに仕事をすることもある、と言っていました。

「ハードワーク」のイメージにも変化? 誰もが働き続けられる環境へ

──SWANの取り組みがこれからどんどんと本格化していく中で、今後チャレンジしたいと考えていることはありますか。

安田 採用では、日本法人では、現在女性の雇用比率を25%から30%に引き上げる目標を立てていますので、私のチームでもその目標を上回るようにしたいと考えています。また、産休から復帰した、あるいはこれから復帰する従業員、さらには現在子育てしながら働いている人や、介護などに直面している人など、誰もが安心感を持って働き続けられる環境を構築していきたいです。

内山 私のチームでもさらに人員を増やしていきたいと考えており、ぜひ女性メンバーも迎えられればと思います。現在、私のチームに所属している女性営業のほとんどは子育て中でもあるので、彼女たちが働きやすいようにサポートしつつ、みんなの体験を何らかのかたちで発信していきたいです。

 もちろん女性だけでなく、どんな営業にとっても働きやすい環境にすることも忘れてはいけません。安田が言うように介護しながら働く人も多いですし、男性の育休取得率も高まっています。こうした変化に対応しながら、働き方が変わってもパフォーマンスを維持できる体制をいかに実現するかにもチャレンジしていきます。

──最後に、Salesforceで働くことに興味を持っている人に向けて、メッセージをお願いします。

内山 私たちの仕事は、いかにお客様に寄り添いながら、ソリューションの提供にとどまらず成功を支援できるかを大切にしています。言い換えれば、どれだけお客様に目を向けられるか、そして本当に価値があるものを考え抜いて提案できるか、ということになります。

 昨今は世の中もお客様も大きく変わる中で、自分自身も変化していくことができなければ、そうしたカスタマーサクセスは実現できないと考えます。変化をいとわず、怖いと思わずに楽しめる人と一緒に働きたいです。変化に積極的な人は成果を出すスピードも速いですし、きっと楽しめる環境だと思います。

安田 今私たちは大きく進化するタイミングにいます。人は成長するときには集中して仕事に取り組む時期があると思います。私たちの会社には、自己の成長に貪欲で真剣に取り組む人が多いです。また、ライフイベントや社内でのキャリアチェンジ機会などを経て、長期的視点で自身の働き方を考える社員も増えてきています。そのような会社自体の成長変化を今迎えています。

──お客様視点の営業組織が、成長と働きやすい環境を常に追求していくスタンスが伝わってきました。ありがとうございました!

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