長期的に結果を出すには、「デトックス」が必要
私は幅広い年代の営業スタッフとの付き合いがあるが、多くの営業スタッフから「最近、イマイチの日が多くなった」という話をよく聞く。40代の中年営業スタッフはもちろんのこと、30代や20代でも「なぜかスカッとしない」と嘆いているのだ。深酒したわけでもないのになぜか身体がすっきりしない。仕事もはかどらないし、営業へのモチベーションも上がらないものだ。これは何とかしなくてはならない。
たとえばだが、お客様と対面したときに頭がボーとしていたらどうだろう。「普段ならこんな質問も、余裕で返せるのに」と思いながら、良い回答が出てこない。ますます焦り、変なことを言ってしまう──これでは良い結果につながらない。
体調が優れないと、営業の成績に悪影響がある。不調はフィジカルからきている場合もあるし、メンタルからきている場合もある。ちょうど疲れやすい時期だからかもしれない。いずれにせよ、本来持っている実力が発揮できないのはなんとももどかしい。
数年前から「仕事のパフォーマンスを向上させるために体のコンディションを整える」ということがブームになっている。コンビニの雑誌コーナーには、「パフォーマンスアップ系、トレーニング系、健康系」などの企画がたくさん並んでいる。
ひと昔前の昭和のトップ営業スタッフは次のようなイメージだろう。
- ストレス解消のために酒を浴びるように飲む
- 暇さえあればタバコを吸う
- 徹夜でマージャン
- 深夜にこってりしたラーメンを食べる
加えて眠気はコーヒーと栄養ドリングで覚ます、という感じ。いかにも体に悪そうな行動をしていたものだ。
私が営業になったばかりのころはとくに、このような豪傑の営業スタッフがいたが、やはり身体を壊してリタイアしていった。営業スタッフとして長期間、結果を出したいのなら“元気でキレのある体”をキープし続けるのは非常に大切なのだ。
私の知人はトップ営業スタッフや経営者が多い。その多くが健康や、パフォーマンス向上についてよく研究している。中には「医者以上の知識があるのでは?」と思うほどマニアックで詳しい人も。そのような人たちが口をそろえて言うのが「体の中にある毒を外に出してリセットすることが大切」ということ。
たとえばだが、身体中に重金属や悪そうな毒素がたくさん溜まっている状態で“体に良いサプリメント”を飲んだらどうなるだろうか。飲まないよりはマシかもしれないが、ほとんど効果は期待できないだろう。まずは「デトックス」からスタートするべきだと私も考えている。
これは、身体だけではなくメンタル面でも言えることなのだ。悩みがあり頭がゴチャゴチャな状態で“ためになる話し”を聞いても、なかなか入ってこないし、ますます混乱することになるだろう。メンタルに関してもガス抜き、デトックスをしてリセットする必要があるのだ。
フィジカル、メンタル共に私が効果を感じているふたつのリセット方法を紹介しよう。