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SalesZine Day(セールスジン・デイ)とは、テクノロジーで営業組織を支援するウェブマガジン「SalesZine」が主催するイベントです。 丸1日を通してSales Techのトレンドや最新事例を効率的に短時間で網羅する機会としていただければ幸いです。

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大手企業への営業戦略と実践~持続的な事業成長に向けて~ 『エンタープライズセールス』出版記念イベント by SalesZine

2024年11月20日(水)15:00~17:10

常に高い売上目標を達成し続けなければいけない営業組織。先行きの見通しが立たない時代においても成果を挙げるためには、過去の経験にとらわれず、柔軟に顧客や時代に合わせて変化し続けなければなりません。変化に必要なのは、継続的な学びであり、新たなテクノロジーや新たな営業の仕組みは営業組織の変化を助け、支えてくれるものであるはずです。SalesZine編集部が企画する講座を集めた「SalesZine Academy(セールスジン アカデミー)」は、新しい営業組織をつくり、けん引する人材を育てるお手伝いをします。

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営業改革事例

「セールスもプロダクトの一部」 品質と意識共有にこだわり成果を挙げるエンタープライズセールスチーム

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 従業員同士がお互いに報酬を送り合う「ピアボーナス」を実現するウェブサービス「Unipos」を提供するFringe81。同社のセールスチームは、コロナ禍で商談が従来の約3分の1に減少するという危機に面したが、うまくエンタープライズ市場に軸足を移しさまざまなアイデアで営業のチーム力を向上。導入社数500社を突破するなど着実に成果を挙げている。その中心となったのが、Uniposのエンタープライズセールスチームのマネージャーである田中翔さんだ。これまでとまったく違う環境下でどのように成果を挙げる組織をつくったのか、その軌跡をうかがった。

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商談数は3分の1に 人生でもっとも働いた「営業の仕組みづくり」の1年

――コロナ禍で営業チームが抱えていた課題について教えてください。

2020年度は本格的にエンタープライズ企業へのご提案に力を入れていこう、というタイミングでした。そこで私がマネジメントを務めるエンタープライズセールスチームが、ベテランの営業社員と新卒2年めの若手社員、インターン生の合計4人の少数精鋭チームとして組成されました。

コロナ禍における大きな課題は、まさにこのエンタープライズセールスチームが機能しないことでした。お客様のところに訪問して、対面でご提案するスタイルが当たり前だったのですが、緊急事態宣言下でエンタープライズ企業でも在宅ワークが加速し、お客様が会社にいないことが常態になってしまい、商談数がコロナ禍以前の約3分の1にまで激減しました。いま振り返ってみると、2020年は本当に苦しく、人生でいちばん働いた1年でした。

それでも、商談がつくれない以上、いったん目標を度外視して「今できることをやろう」という方針に振り切ることができたのは良かったと改めて思っています。現実的に無理な数字を追い続けて疲弊してしまうのではなく、半年先、1年先の受注を目指してお客様との関係をつくり、土台を整えていこうとチームで合意することができました。そのために取り組んだのが、「ウェビナーの実施」「ALLオンラインでのチームづくり」「オンラインセールス化」の3つです。

 
Fringe81株式会社 Uniposカンパニー Consultant Director 田中翔さん

「ウェビナーの実施」については、誰も登壇経験者がいなかったため、以前から実施していたマーケティングチームのウェビナーを見たり、他社のウェビナーに参加したりして、視聴者の視点で良いと思う流れやアンケートの挿入などの要素を取り入れてコンテンツをつくっていきました。特に意識したのは、今お客様が感じている課題ではなく、半年先、1年先に顕在化すると思われる課題を中心に構成していくことでした。

というのも、2020年4月の最初の緊急事態宣言下においてエンタープライズ企業のお客様の課題は「まずはビジネスができるインフラを整えること」でした。つまり、「Unipos」に限らずですが、それ以外のシステムやサービスなどについては検討の優先度が上がりづらかったのです。そこでテレワークを続けて半年後、1年後に起こってくるであろう社内のコミュニケーションや評価の課題にスポットを当てるなど、直球勝負でなく将来的な課題を中心に訴求してお客様の興味を引いたところ、ウェビナー経由で実際に商談が生まれて受注に至ったケースも多く出てきました。

お客様と継続的に接点を持つことができるようにダウンロード資料や記事も作成していたのですが、それよりもまずは情報収集でも良いのでお客様との最初の接点を最大化することを優先しました。少数精鋭かつ、プレゼンも比較的得意な我々の営業チームが主導する企画としてウェビナーは効率的でした。

「ALLオンラインでのチームづくり」は私自身も初めての経験でした。もともとセールスチームの共通認識、共通言語としてマシュー・ディクソン氏、ブレント・アダムソン氏の著書『チャレンジャー・セールス・モデル』(海と月社)をバイブルと位置づけていたのですが、これをチームで読み返しました。4年間で90社、6,000名の営業を分析している本書からは多くの気づきを得ました。

次のページ
「フェーズ」に関する認知のズレを徹底的に見直し言語化

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この記事の著者

SalesZine編集部 宮田華江(セールスジンヘンシュウブ ミヤタハナエ)

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※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

吉澤亨史(ヨシザワコウジ)

元自動車整備士。整備工場やガソリンスタンド所長などを経て、1996年にフリーランスライターとして独立。以後、雑誌やWebを中心に執筆活動を行う。パソコン、周辺機器、ソフトウェア、携帯電話、セキュリティ、エンタープライズ系など幅広い分野に対応。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://saleszine.jp/article/detail/2542 2021/06/09 07:00

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