変化の大きな時代に対応できる自律分散型の組織のつくり方とは
株式会社QuickWork 代表取締役の村岡(@Ats_mrk)です。前回「すべてのフローを言語化することでテックタッチを進化させる 組織にバリューを浸透させる方法は?」では創業2期目の真っ只中にある当社の現状について解説しました。カルチャーやバリューの浸透方法などはユニークなものだと思います。さて、最終回である本稿では「信頼」を軸にした大胆な権限移譲について述べていきます。
COO粂とふたりでスタートしたQuickWorkのメンバーは1期目の終わりには30名、今では50名ほどまで増加しました。初年度から採用に注力して良かったと感じています。事業や人員が拡大していくなかで私が大事にしていたことは、それぞれの領域の仕事について、まずは自分で行い、最低限の基礎知識を持ちある程度の判断軸を確立できたら、各領域のプロフェッショナルに仕事をパスするということ。そうすることで、想像以上の結果がついてくることも多く、良い意味で何度も期待を裏切られました。人生でもっとも人に感謝した回数が多かった2年ではないかと思っています。
ではなぜ私たちはそのやり方でうまくいったのか。理由として、メンバーへの大胆な権限委譲をした「自律分散型の組織」を構築したことが挙げられると思っています。
そもそも、当社ではメンバーのほとんどがパラレルワークで働いていて、普段からそれぞれの業界でプロフェッショナルとして活躍しています。経験豊富なメンバーには、自己決定して動いてもらうほうがパフォーマンスも高くなり、責任感の強い組織を構築できると思います。