Oneboxは、メール対応を自動化するAIエージェント「yaritori AI」の機能アップデートを行った。

機能アップデートの背景
Oneboxは、問い合わせ対応・顧客管理・一斉送信などフロントオフィス業務を効率化するメール起点のDXツール「yaritori」を提供している。
主なユーザーはフロントオフィス担当者(営業・カスタマーサポートなど)で、問い合わせ対応をスピードと品質を両立しながら行っている。一方で、こうした業務は、業務の再現性が高く反復的なタスクが多いことに加え、メールやドキュメントなどの非構造化データを扱うため、生成AIを活用することによる改善余地も残っている。
そこで同社は、2025年6月に過去のメール履歴を参照し、適切な回答文を瞬時に生成することができるAIエージェントyaritori AIをリリースした。リリース以降も、製品マニュアルなどのナレッジを学習する機能や、役割・トーン&マナーをカスタマイズできる機能など、継続的にアップデートを重ねており、今回新たに、AIエージェントがもっとも適した返信テンプレートをスピーディーに提案する新機能を追加した。
アップデートの内容

yaritori AIは、LLMと独自データ(メールデータやFAQ・ナレッジ)を活用し、適切な回答文を生成するAIエージェント。マルチエージェント構成とRAG(検索拡張生成)を採用し、精度のあるメール対応業務を遂行する。GmailやOutlookと容易に同期する点も特徴である。
今回新たにAIエージェントが、問い合わせメールを解析し、適切なテンプレートを3つ自動提案する機能を追加した。
yaritoriでは、さまざまな企業が平均で約100件のテンプレートを登録し、日々の対応に活用しているが、数が増えるほど「どのテンプレを選ぶべきか」という新たな負担も生じている。新機能により、テンプレートの中からもっとも適したなテンプレートを探す手間が省け、業務の効率化が可能になる。