Sales Markerは、マルチAIエージェント「Orcha(オルカ)」の第二弾機能として、「AI Meeting」を正式にリリースしたことを発表した。
リリースの背景
近年、AIエージェントの進化により、営業やマーケティング、人事、カスタマーサクセスなどの分野では、個別機能に特化したサービスが増加し、業務の一部は自動化されつつある。
しかし、個別のツールを併用する状況では、人が複数のインターフェースを行き来し、意思決定を担わなければならず、依然として負荷が残っている。
PwCの「2035年への生成AI技術変化を見据え、今、日本企業がなすべきこと(※)」でも、AIエージェントは企業競争力を左右する戦略的技術である一方、統合的なAI基盤(マルチAIエージェント)の必要性が指摘されている。
これらの課題を解決すべく、Sales Markerは人の“インテント(意図・関心・希望)”を起点に複数のAIと社内外の情報ソースを統合し、経営・事業成長の戦略立案から実行までを一貫して支援する「AIオーケストレーター」の実現を目指している。そこで同社は、マルチAIエージェントOrchaの第二弾機能としてAI Meetingのリリースに至った。
※PwCコンサルティング「2035年への生成AI技術変化を見据え、今、日本企業がなすべきこと」参照
機能の概要

AI Meetingは、単なる議事録生成ツールではなく、会話、商談、会議の録画・録音・文字起こしデータからインテントを抽出し、次のアクションにつながる具体的なプランを提示する。
主なユースケース
- 商談内容から提案に向けたネクストアクションを自動生成し、営業準備時間を約80%短縮
- 企画会議の雑談を戦略スライド化し、新しいマーケティングプランへ反映
- 開発会議の議論を要件定義書に変換し、仕様を構造的に言語化することで開発のスピードを加速
- 人事1on1から組織改善や人材配置(タレントマネジメント)の示唆を得る
Sales Marker 代表取締役 CEO 小笠原羽恭氏のコメント
私たちは、日々行われるすべての会話に“インテント”が存在すると考えています。
その一つひとつの意図や関心を正しく捉え、次のアクションにつなげることができれば、企業はより速く、より強く成長できるはずです。
Orchaの「AI Meeting」は、これまで記録に留まっていた会話を未来の資産へと転換し、人と組織の挑戦を後押しします。私たちは2035年を見据え、AIが社会の基盤となる時代において、“人と人とのコミュニケーションや意思疎通を指揮する存在”としてOrchaを進化させていきます。