UPWARDは、東南アジアにおける事業拡大を目的にタイ・バンコクに新たな拠点を開設したことを発表した。
同社は2023年より東南アジア市場に進出し、外回り営業をはじめとするフィールドワーカーとそのマネジメント層の業務効率化を支援してきたが、とくにタイにおける需要の高まりを受け、東南アジア市場開拓のハブとして、タイに新拠点を設立した。

タイ拠点設立の背景と展望
東南アジア地域ではモバイルデバイスの普及が急速に進んでいることに伴い、モバイルを活用した営業活動の効率化・見える化への関心が高まっている。顧客情報の管理や訪問活動の報告が十分にデジタル化されておらず、フィールドワーカーを抱えるマネジメント層からは「スタッフがどのように訪問活動をしているか把握できない」という課題の声があがっている。
一方で、外回りの現場においても、バンコク都市圏を中心に交通渋滞が深刻であることから、効率的に訪問ルートを計画し、現場から直接報告・情報共有を行うことへのニーズが高まっている。これらの背景を踏まえ、モバイルベースのソリューションを活用した営業活動のリアルタイムな可視化と業務効率化は、タイ市場においても今後拡大していくことが期待されている。
UPWARDはタイを起点として、東南アジア地域の顧客の導入支援・サポートにおいて強固な体制を構築し、グローバル展開を推進する。
タイ・バンコクで記念式典を開催

UPWARDのタイ・バンコク拠点の設立を記念し、2025年8月29日(金)に現地で記念式典を開催した。式典には、PT.セコムインドネシアのOperation Director小島良一氏をはじめとするUPWARDプロダクトのユーザー、投資家などを招き、今後のグローバル戦略に関する説明やアジア市場向けに開発したモバイルベースの活動管理サービス「UPWARD Meets」を紹介した。

UPWARD 代表取締役 CEO 金木竜介氏のコメント
創業した2016年から、UPWARDのテクノロジーは国内に限定されるものではないと考えていました。独自の位置情報技術をベースに、直感的に使えるシンプルなUIに磨き上げ、世界中で使えるグローバルなプラットフォームにこだわってきました。そして、世界中の人々がモバイルデバイスを中心にビジネスを進める時代になっています。特に東南アジアでは、パソコンを使わずにスマートフォンだけでビジネスを始める人が大半で、モバイルベースの「UPWARD Meets」が、非常にフィットしていると感じています。
今後は、AIによる多言語対応の音声解析機能や、書類などを撮影するだけでデータ化できるAIスキャン機能の展開も検討しており、プロダクトの魅力でユーザーが広がるProduct-Led Growth(PLG)が将来的に実現できると考えています。PLGのモデルをいち早く完成させ、世界中のフィールドワーカーにとって必要不可欠なサービスを目指します。