ジーニーが提供する営業管理ツール「GENIEE SFA/CRM」は、専用スマホアプリにAI-OCR技術を取り入れ、名刺の情報を取り込む機能をアップデートした。
背景
2018年10月にSansanの研究開発部門Data Strategy & Operation Centerが発表した調査によると、日本企業において約61%の人脈が活用されずに「冬眠」しており、この「冬眠人脈」による(※1)企業あたりの経済損失規模は約120億円と推計されている。
このような背景を踏まえて、ジーニーは、営業管理ツール「GENIEE SFA/CRM」にAI-OCR技術(※2)を使った新機能のリリースおよび既存の名刺管理機能のアップデートを行った。
※1:日本企業において約61%の人脈が活用されずに「冬眠」している、「冬眠人脈」による 1企業当たりの 経済損失規模は約120億円と推計〜国内で年間約22億枚の名刺が流通。1枚当たりの価値は約74万円〜
※2:従来のOCR(Optical Character Recognition/光学文字認識)による文字の読み取り後、AIが誤認識された文字、欠損情報などを修正する技術
現場で起こる名刺管理・人脈活用の課題
1.現場の営業担当者の課題
これまでの名刺管理ツールでは、取り込みが煩雑である、データ化までの時間が長い、取り込んだ情報の精度が低いなどの問題があり、重要な顧客以外の情報共有は活動優先度が下がり組織へ共有されないケースがあった。
2.管理職の課題
名刺や人脈情報の管理が属人化し、管理職も実態を把握できない状況が常態化した結果、担当者の退職や異動によって情報資産が失われてしまうこともあった。またコスト負担への懸念により、名刺を営業活動で活用するための計画とツールを導入できない組織も存在している。
3.営業サポート・事務職の課題
会社名や担当者氏名、電話番号やメールアドレスなどの定量的な情報が共有されていても、顧客との関係性や名刺交換の背景、情報などが紐づいておらず、営業支援を行う担当者も情報を活用できないことがある。また、具体的な活用プランがないにもかかわらず、情報ガバナンスの観点から管理だけのために、名刺の取り込み作業が発生してしまうのも担当者の負担になっていた。
名刺管理から人脈活用までをシームレスにつなげて営業活動を促進
営業管理ツール「GENIEE SFA/CRM」の名刺管理機能には6つの特徴がある。
「名刺情報に付加する情報をカスタマイズできる機能」では、業界や営業スタイルに合わせてカスタマイズでき、付加する情報次第で取り込んだあとの顧客体験を向上させ、さまざまなマーケティングツールとの連携でより効率の良い営業活動の実現をあと押しする。
1.ターゲットだが今すぐ顧客ではないリードのフォローを自動化
2.エンドクライアント以外の管理オブジェクトをつくり、代理店や協力会社の管理も可能
3.取り込む前に手動で修正できるため、上書きミスを防止