GMOインターネットグループは、「AI活用No.1企業グループ」を目指してグループ全体で生成AIの活用を進めた結果、約9万6,000時間/月、国内パートナー(従業員)数の約10%にあたる600人月相当の業務時間を創出した。(※1)(※2)
今回、2023年3月に立ち上げた「AI(愛)しあおうぜ! プロジェクト」の一環として、国内のパートナーを対象にChatGPTなど生成AIの活用実態に関する調査を実施。その結果を発表した。
※1:国内全パートナーの66%にあたる3898人が生成AIを活用していると仮定し算出
※2:ひと月労働時間は(1日の勤務時間8時間)×(平均の営業日20日)=160時間で算出
調査概要
2023年11月1日(水)から11月10日(金)にかけて、GMOインターネットグループの国内パートナー(正社員、派遣社員、アルバイト)5,877人(有効回答5,437人)を対象にアンケートを実施した。
調査結果
AI活用で1日あたりに削減または捻出できた時間をたずねた。その結果、生成AIを業務に活用していると回答したパートナーの96%が生成AIの活用により15分/日以上の業務時間を創出したと回答。1時間/日を創出したパートナーが31%ともっとも多くなった。
AI活用が仕事のアウトプットの質向上につながったと感じるかたずねた。その結果、計95%が「AI活用が仕事のアウトプットの質向上につながっている」と回答した。
AI活用により業務時間創出につながった例
- メール文面の土台の作成など(10時間/月)
- 英文メールの添削、ニュアンス確認など(30分/通)
- トークスクリプトのアイデアだしや、アイデアをもとにしたアウトラインの作成(10時間/月)
- コンテンツマーケティング用の記事の作成や誤字脱字チェックなど(2時間/記事)
- ランディングページのペルソナ設定や構成案の作成(2時間/件)
- 電話窓口の重複入電数、ユニークユーザー数のカウント(25分/回)
- 社内アンケートの自由記述欄の定性分析や要約(3時間/回)
- 生成AIに仕様を伝えてコーディング、またリファクタリングの実施(それぞれ1時間/月)
※ChatGPTなど生成AIの活用は、グループ各社で利用規定を策定・順守したうえで、非開示情報や個人情報の入力、著作権侵害等に配慮して業務を実施している。
AI活用を行うパートナーの声
- エンジニア:「GitHub copilot」による開発補助や、コードの書き始めにChatGPTを利用し、月15時間の作業時間を削減できています。
- 広告ディレクター:今まで10時間以上かかっていた大量のユーザーコメントの傾向・感情分析を自動で行えるようになりました。
- 管理:目視で行っていた社内アンケートの自由記述欄の定性分析が自動でできるようになりました。ほかの業務と同時並行してできるようになったため、効率が格段に向上しました。
- カスタマーサポート:対応進捗確認にスプレッドシートを使い、ChatGPTで関数を最適化することで、手作業によるデータの転記・集計が簡素化できました。ほかの業務に時間を活用できるようになりました。
- 営業:DALL-E 3を活用し、今までは1ヵ月かかっていたキャラクターのモックアップが数日で確定できるようになりました。